[TVツッコミ道場]

「電話して」「見ててあげる」徹子までも魅了した、嵐・大野智の“カワイイ”力

2014/04/25 15:00
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こんな格好してもかわいんだもん

「お迎えにあがりました」

 徹子に対してのこのセリフ、ちょっとブラックすぎるかもしれない。4月18日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)、ゲストは嵐・大野智。この日から放送がスタートする大野主演のドラマ『死神くん』の番宣をかねての出演だ。冒頭のセリフは、大野が演じる死神の決めゼリフ。徹子とのトークが盛り上がった番組中盤、ドラマの話が出てきたくだりで大野が発したのだった。また、ドラマ内でターゲットに「死神くん」の名刺を渡すシーンがあることから、「名刺があるんですよ」と、「死神」と書かれた小道具の名刺を徹子に差し出した。

 「あらま! びっくりした」と受け取りながら、「もらった人はどうすんの? 死ななきゃいけないの?」と、興味深げにたずねる徹子。「『お迎えにあがりました』って言って渡すんです」と大野に言われ、「ちょっと返しとく……」。まだいりませんと言わんばかりの徹子。そりゃそうだ。

 ところで、徹子といえば、3月に櫻井翔が『徹子の部屋』に出演した際、大野のことを「カワイイ」と何度も言って、番組終盤では、櫻井に無理やりニット帽を被せて大ウケした挙げ句、「カワイイわよ、大野くんみたい」とのたまった、その記憶も新しい。きっと徹子は大野ファンなんだな、と思っていたところに大野が登場だ。徹子は、大野に対してどんな感じになるのだろう。

 まずオープニングで坊主頭の子ども時代の写真が映し出されると、「カワイイ~~」と声を上げる。「歌と踊りのうまさはもう、定評があります。ジャニーズピカイチということで」と、べた褒めな感じで紹介。やっぱり大野ファンなのか。とはいえ、この坊主写真は笑顔でなく、やや暗い表情を浮かべている。徹子はそこが気になったようで、「憂鬱だったの?」と心配する。「なんか悩んでたんでしょうね」と大野が答えれば、「楽しそうじゃないものねえ」と、いかにも徹子らしいコメントで返したが、「こんなカワイイ顔になってよかったんですけども」とやっぱり大野が「カワイイ」んだな。

 それにしても、日ごろ徹子が興奮する類いのイケメンとは、大野は少し傾向が違う気がする。今までだと、「大変お背が高くて」とか「綺麗な顔をしていらっしゃる」とか、「見てください、この筋肉!」と言って興奮しているが、大野にはそんな感じではない。なぜだ。


 また、櫻井がゲストの回で、徹子が「大野はカワイイから、旅行先のニューヨークでさらわれたりしそうだ」ということを話した映像が流れ、「ホントにそう思ったのよ」と大野を目の前にして振り返る。「後で櫻井に聞いて、そんな感じに思っていたんだと思って」と言う大野に、「でもまあ、大人だから大丈夫だなぁと思ったんですけど」。なんなんだろう、徹子のこの感じ。大野に癒やされているのか? もしかしたら、動物か子ども枠だったりするのか? とりあえず、徹子にとっては“構ってあげたくなる系”男子のようだ。

 元々雨男だという大野だが、今回のドラマ撮影では強風に悩まされているという。それを聞いた徹子が言った。

「電話して。行ってあげるから」

 かつて『ザ・ベストテン』(TBS系)で、徹子が中継に出る際には12年間一度も雨が降ったことがないというほどの晴れ女だったからだ。

「行って見ててあげる。降らないから。その瞬間だけでも止まるわよ」


 “大野”愛だ。徹子がそこまでしてあげようと思わせる大野の「カワイイ」力たるや、すごいな。ここまで愛されてしまっては、やっぱり“その時”は、徹子の元に出向いて、大野は言わないといけないな。「お迎えにあがりました」って。
(太田サトル)

最終更新:2014/04/25 15:00
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