小栗旬の桃太郎が牽引する、『まんが日本昔ばなし』スタイリッシュ化への期待
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎市原悦子は続投で
小栗旬のペプシの桃太郎のCM。かっくいー。私は『プリシラ』みたいなキジが好き。ちょうど『まんが日本昔ばなし』(MBS)もDVD化してることだし、どうだろう、この機にどんどんタイアップでシリーズ制作していくっていうのは。スタイリッシュなエロスまぶしい『耳なし芳一』とか見たいな。『カチカチ山』なんかもう『ソドムの市』ぐらいカルトに振り切って。『わらしべ長者』はロックに『フォーリング・ダウン』っぽく。『一寸法師』は『キックアス』みたいに爽快に。『コブ取りじいさん』は、『バスケットケース』系のB級ホラー感全開で。そして最後はしっぽり『シックスセンス』風の『鳥取の布団ばなし』で泣きたいなぁ。何かDVD全巻買っちゃいそうになるな。実は本当にタイアップなのかもしれん。
◎『宮本武蔵』諸悪の根源とは?
テレビ朝日開局55周年記念二夜連続ドラマスペシャル・キムタク主演『宮本武蔵』。いろんなことを、何もかもキムタクのせいにするのがかわいそうになってくる内容であったが。この作品に出ることを選んだキムタクにやっぱり責はある。これを「キムタク主演で」と企画し通す制作側にも。そして制作側にそう計画させる事務所は諸悪の根源といえるだろう。誰も得してないがな。せめて誰かが得してくれよ、とも思う。
あと「一乗寺下り松76人斬り」のシーンを見ていて、「大人数とケンカして勝ったことがある」と言っていた佐村河内氏の話を思い出した。まさにこんな感じのイメージだったんだろうな。感想それだけ。
◎鳥越俊太郎の大失言
先日、『ごきげんよう』(フジテレビ系)のオープニングトークで、花粉症の話題になった時、ゲストの鳥越俊太郎が「私たちの子どもの頃にはそんなものはなかった。(花粉症がはやり出したのは)石油製品が世に出回ってから」と断言していた。真面目な顔で。ライオンの一社提供番組で。……いやー、今日の当たり目。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。