サイバーエージェント女子をモテ教祖に崇める「AneCan」の、モテへの内弁慶ぶり
モテるにはフェミニンであるべきだ、という方程式は、10年前に比べると確かに今日崩れさりましたが、フェミニンであればモテる、嫌われることは少ないという方程式は未だ成り立っているように感じます。もうここはトコトン割り切って、「AneCan」はフェミニン代表「女子アナコスプレ」を思いっきり楽しんでみてはどうでしょうか。誰にでも好かれるなんて無理。「誰にも嫌われない女子アナ流フェミニン」で突き進みましょう。女子アナ風なんて面白くもオシャレでもない? わかっています。しかし、モテるためにはこれが一番の近道では? え、モテなんて意識してない? なんだか、カツラを被っている人への野次みたくなってしまいますが、はっきり言いましょう。「AneCan」が「モテ」を意識していること、みんな知ってますよ、バレてますよ~。
■「モテたい」気持ち、隠せてないですよ!
モテたい下心は、読み物ページ「『サイバーエージェントの女子社員』研究!~日本一キラキラしてる“CA女子”の秘密を探れ★~」にびんびんに現れています。リードいわく「今“モテるCA”といえば、キャビンアテンダントではなく、サイバーエージェントの女子社員のこと!」とのことで、CA女子に学ぶモテテクニックが紹介されています。
「1:警戒心なく、マニアックな話題にも食いつく(スポーツ、映画など女性ウケしないネタに興味あるといわれるとグッとくる) 2:仕事の話ができるだけでなく、ヒントをくれる(仕事の助言やほめ言葉がいちいち的確) 3:正しい萌えポイントを押さえている(コミュ力から生まれる会話と上品な肌見せバランス) 4:お皿に残った“最後の1個”を鮮やかに処理(飲み会の最後の春巻きや唐揚げを取り分けてくれる) 5:男性との共通点を見つけるのがうまい!(地味目な男にも話を振ってくれる) 6:知的な“スキ”にグッとくる(手の甲にメモが書かれていると激萌え)」
これはCA女子と合コン経験のある広告会社勤務24歳、芸能事務所勤務29歳、不動産会社勤務29歳、外資系メーカー勤務34歳の座談会で挙げられたモテの極意。もう、何も言いません。頑張ってモテてください。そのほか、誌面でもCA女子の私服(総じてこなれ感皆無)から行きつけの飲み屋、メイク道具にバッグまでを丁寧に紹介していて、モテに近づこうとするハングリーさが現れています。
なのに! 一方でライフスタイル記事になると「モテ」意識が気持ちいいくらいにすっ飛んでいます。例えば、今月号ではカルチャー記事に「『ご飯とお味噌汁』は永遠なり」「アネサー世代へ、漫画再入門のススメ」の2本がありますが、いずれも「モテ」意識がまったく見当たりません。コピペ論文のような内容ばかりです。どういうことでしょう。いろいろな意味で、もはや何も言えません。味噌汁も米も漫画もモテへつなげる貪欲さがほしいところです。