熊切あさ美に教えたい、田中将大投手の妻・里田まいの「沈黙する」という力
「里田は賢い」と思わせるエピソードは、ほかにもある。里田と田中投手の交際のきっかけは、もともとマーくんファンだった里田が、ココリコの遠藤しょうぞうに橋渡しを頼み、遠藤が田中投手に里田の電話番号を渡したことだったという。そう、里田が自ら「攻めて」交際に至ったのだ。
にもかかわらず、2人の交際が世間をにぎわすようになり、バラエティ番組などで、「マーくんとの関係はその後どうなの?」とつっこまれた際、里田は「こんなことになって、ビックリしています」と答えた。この解答はある意味「完璧」である。交際発覚当初、楽天イーグルスの野村監督は、里田との交際をあまり良く思っていなかったそうだ。それなのに、里田が交際について「うまくいっている」と話せば、田中が監督に睨まれて立場が悪くなる。かといって「それはお話できません」と味も素っ気もなく答えたら、里田がバラエティ番組に呼ばれた意味がない。相手に迷惑をかけず、けれど、それなりに愛嬌のある答えのために、里田はコメントから主語を抜き、肝心なことはぼかした。日本には「沈黙は金、雄弁は銀」ということわざがあるが、里田は値千金の「沈黙力」の持ち主なのだ。
では、B級タレントが大物と付き合う際、この「沈黙力」はいかに重要となるのだろうか。
B級タレントが大物と交際に至った場合、当人同士は純粋に恋愛しているつもりでも、周囲から「うまくやったわね」とやっかまれるのが常である。今、一番「沈黙力」がないのは、歌舞伎役者・片岡愛之助(六代目)と交際中の熊切あさ美である。アイドルグループとしてデビューしたものの、仕事に恵まれず「崖っぷちアイドル」を自称する熊切と、本業の歌舞伎で数々の賞を受賞、さらに『半沢直樹』(TBS系)で主要キャラクターであるオネエ口調の官僚を演じて大ブレイクした愛之助の交際は、愛之助の義父や後援会が「格が合わない」と反対しているとも報じられている。
しかし、交際自体は順調なようで、歌舞伎座近くのマンションで半同棲中とも報じられ、愛之助特需で熊切もバラエティ番組に出演するように。もちろんそこでは、愛之助との交際についての質問が飛び交うが、熊切はどうやら黙っていられない性分らしい。
結婚はないとしつつも、「この年で結婚を意識しないで、つきあう女性はいない」と涙を見せたかと思えば、満面の笑顔で「まったく料理ができなかったのに、料理教室に通い始めた」「車の免許を取った(筆者注:愛之助の送り迎えをしたいのだと思われる)」など、愛之助と結婚したい気持ちがダダ漏れ状態なのだ。