風邪を引いた社員をヒステリックに罵倒! “成り上がり”女部長のブラック体質
「残業100時間超えの勤務体系」「エロ上司からのセクハラ」「洗脳じみた体育会系社員研修」「妊娠したら自主退社という社風」――働く女誰しもが恐れる「ブラック企業」がはびこる時代。ネットを炎上させるブラック企業は、氷山の一角にすぎない。まだ日の目を見ていない、戦慄必至の「ブラックofブラック」な企業をご紹介する。
【黒の社則 第2条】
新人には何も教えるな、言われたことだけをさせろ
(某教育関連企業)
日本では長い年月をかけて、女性の社会進出が促進されてきた。そして、現在もなお進められている。その分、女性が働きやすいようにさまざまな制度を導入する会社も多くなってきた。
以前、ある相応の規模を持つ会社の人事担当者に会った時も、彼は胸を張ってこう言った。
「うちは女性も男たちと同じように働いていますから」
この人事担当氏は、有能でかつ人格的にも温厚な人物だった。本人も非常に肯定的な意味でそう言ったのだろう。
だが、筆者はこの時疑問を感じた。「女性も男性と同じように働いている」また「女性の従業員の割合が多い」「女性の管理職が何人もいる」「代表者が女性」という話を聞くと、女性に配慮のある企業とか、居心地のよい社風なのだろうという印象を持ってしまうことはままあるが、果たして本当にそうなのだろうか、と。
■部下=言いなりにするもの
都内のある教育関連企業で部長職についていた40代の女性は、どこからどう話を聞いても、ブラックな管理職だった。その会社の元社員の男性は話す。
「まず、部下の指導育成がまるでできない人でした。新人が入社してきても、何もしないんです。そこで、我々が仕事を教えようとすると、『教えるな。自分で自発的に学ぶようにさせなさい』などと目をつり上げるんです」
この女性部長氏、聞けばずっと一般の事務職についていたところ、新規事業立ち上げのため、管理職経験もないまま現職を命じられたという。この異例の大抜擢には、彼女自身舞い上がってしまったのかもしれない。そして恐らく、管理職についてのビジネス書を読み、「自発的学習について」の情報をかじったのでは……と考えられる。