『ワイルド・スピード』俳優の事故死、報道合戦でオークション高騰や陰謀説まで!
一方、米ゴシップサイト「TMZ」は2日、関係者から、「もしロジャーがコントロールを失ったのなら、ブレーキ痕は歪んでいるはずだ。しかし、事故を起こす直前のブレーキ痕は真っすぐで、なおかつ点々としていた。これは、ステアリング操作がまったくできなかった、つまり故障していたという証拠なのではないか」「車は前方部分から炎上しているが、エンジンは後方にある。ということは、前方のパワーステアリングのオイルが漏れたために燃え上がった可能性がある」というコメントを得たと紹介。ほかにも、「RadarOnline」が、現場近くでガス管がむき出しになっていたことを写真付きで指摘し、このガス管が車を爆発・炎上させたのではないかと報じている。
報道が錯綜しているのは、事故原因に関することだけでない。ポールの15歳の娘、メドウが事故を目撃したと報じたり、メドウがTwitterやFacebookなどで父への思いを書いていると涙を誘うような報道も流れたが、これはすべてデマだとポールの関係者は発表。「どうか、そっとしておいてあげてほしい」と呼びかけた。
事故現場には、『ワイルド・スピード』の共演者タイリース・ギブソンやヴィン・ディーゼルらが訪れ、涙したり、集まったファンに語りかけたりする姿が報じられている。ほかの共演者やセレブたちの追悼ツイートなどもメディアはこぞって伝えているのだが、そんな中、「メディアがここまで大々的に取り上げるポールには価値がある」といわんばかりに、オークションサイト「eBay」で、ポールに関する品に高値がつく騒ぎに。キャスト全員のサインが入った『ワイルド・スピード』のポスターは落札価格が17万円を超えており、ポールが卒業した年の卒業アルバムには7万円以上の値がついた。さらには、ポールが映画で着用していたシャツには100万円以上の開始価格がつけられており、騒ぎになっている。
また、動画共有サイト「YouTube」には、「ポールは秘密結社イルミナティに殺された!」という見解を示すユーザーの動画が次々とアップされ、こちらもちょっとした騒ぎに。チャリティーイベントで知ってはいけないことを知ったから消されたという主張なのだが、ネット上では冷ややかな目で見られている。
ポールは、来年7月に公開予定の『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『Fast&Furious 7』の撮影中であったが、製作している「ユニバーサル・ピクチャーズ」はポールの事故死を受け、感謝祭ホリデー明けの撮影再開を延期することを発表。脚本を書き直す必要も出てくるわけだが、早くも、「ポールのキャラクターも亡くなる設定になるようだ」という情報が流れている。
今後の活躍を期待されていた俳優の早すぎる死をあきらめることができない、といわんばかりの報道合戦。3日午後、「TMZ」は司法解剖が終了し、じきに死因が発表されるだろうと伝えたが、死因が特定されたとしてもポールの死に関する報道はしばらくはやみそうにない。