サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「美ST」に感じた、“流行”の恐ろしさ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「美ST」12月号 菜食主義、愛情ホルモン、プチ整形――「美ST」に感じた“流行”の恐ろしさ 2013/11/15 20:30 女性誌速攻レビュー美ST 奇怪なキャラにツッコミを入れたいのはやまやまですが、それは置いといて、タイバーヌちゃんやホルモンヌ母の意見に注目。冒頭の中谷発言と同様、美容や健康、妊娠、出産に関する情報っていろんな人がいろんなことを語って、しかもその時々で“はやり”がコロコロ変わるんですよね。流行はつい追いかけたくなってしまうものですが、時に取り返しがつかないことになる場合もあるから恐ろしい。自分にとって大切なことは見失わないようにしないと……と頭ゆるゆる女子の筆者は強く想いました。 ■「ネクるリスクは誰にでもある!」と書いてある!! もう1つ、流行に安易に乗ってしまうことの恐ろしさを伝える衝撃のレポートが掲載されています。「私は見た、ヒアルロン酸注射で腐った鼻」です。「フィラー治療と呼ばれているヒアルロン酸、レディエッセ、コラーゲンを注入後、血流障害を起こし皮膚壊死を生じる」ことがあるのだそうです。これをネクローシス、医療業界では「ネクる」と呼ぶそう。実際に、法令線に注射をして、小鼻がネクってドロっと溶けたように変形してしまった経験者の話と衝撃的な写真も掲載されています。閲覧注意。 普段、美容医療をおすすめしている「美ST」が、このような記事を載せたことに驚かされます。そして、「メスを使わないから整形のうちに入らない」と思っていたプチ整形で、こんなトラブルが起きる危険性があることに驚き、それをまったく知らなかった自分の無知さにも驚きました。知らなかったのは、筆者が今のところ美容注射を受ける予定がないからかもしれません。もし仮に自分が受けようと思ったら、メリットもリスクも徹底的に調べるかも……。しかし、調べた上で冷静に判断が下せるかどうかは自信がありません。それに、注射についてのリスクは調べたとしたとしても、その他の美容情報やコスメ情報に対してリスクを調べるかといえば、きっと調べない。例えば、大手メーカーの美白化粧水の安全性を、使用前にわざわざ調べ上げるでしょうか。ダイエット法に至っては、リスクを知っていても実践してしまった経験があります。 憧れの女優が「肉は食べない」と言えば真似したくなったり、友人が「私らしい自然なお産がしたい」と言えば「私も」と思ったり、信頼している医者が「これは安全です」と言えば信じたり。そういう人を簡単に「情弱」「無知」と言って笑うのは違うと思うんです。例えたくさんの情報を持っていたとしても、正しい判断が下せるとは限りません。じゃ、自分の身を守るにはどうしたらいいの? 「美ST」12月号はそんなことを考えるきっかけになりました。 (亀井百合子) 前のページ12 最終更新:2013/11/15 20:30 Amazon 『美ST (ビスト) 2013年 12月号 [雑誌]』 ホルモンに頼りすぎじゃない? 関連記事 40代女=一発屋芸人? 「美ST」が打ち出した「年相応」という愚かな美意識男の裸を生かしきれない? 「美ST」の年下男子ヌードに感じた違和感「E.T.のような手」の改善に励む!? ないものねだりを辞めた「美ST」「美ST」が出産・主婦ライフを強力プッシュ!「高齢出産は幸せホルモンが豊富」川島なお美(50歳)が「美ST」でおしり丸出しのセミヌードを公開 次の記事 横領事件に発破をかけたラモス瑠偉 >