サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューあの「VERY」が離婚を考えだした! カルチャー [女性誌速攻レビュー]「VERY」11月号 「完璧な家庭づくり」からドロップアウト、あの「VERY」が離婚を考えだした! 2013/10/24 21:30 女性誌速攻レビューVERY ■新しい離婚理由「起業離婚」とは? 「家族のコトバ」以外にも、「輝くための選択 増えています、起業離婚」という離婚を扱ったページがありました。 この「起業離婚」の「起業」とは、夫ではなく、妻の起業を意味します。夫が起業し、生活が不安定になるので離婚したいというわけではなく、私が起業するにあたり、キレイさっぱり夫とも離婚するという内容なのです。 しかも、「輝くための選択」というだけあって、以前の「離婚の花道」とは違って、登場する女性たちの本名や経歴、キラキラした顔写真まで掲載されています。「離婚の花道」の頃は後ろ暗かった「VERY」における離婚が、13年には、キラキラしたものに大変身です! 登場している女性も、リフレクソロジーセラピストの人材派遣会社の経営者やエステティックサロン経営者、ダイエットエクササイズ教室主催、リンパマッサージサロン経営者、ママ向けコーチング会社代表取締役などさまざま。 以前、「VERY」で取り上げられた「サロネーゼ」(自宅で教室を開く妻)は、夫がいてこそ成り立つものでした。「VERY」な妻の職業意識は、趣味と実益と承認欲求が満たされることを重要視する、いわば「お遊び」の範囲だったはずなのに、ついに起業を目指すようになったとは。 「VERY」の読者たちも、結婚した当初は、できれば離婚はしたくはない、「基盤」があるからこそ私は美しく生きられると思っていたことでしょう。ただ昨今は、離婚率はここ数年35%前後をキープし、3組に1組は離婚をする時代。「VERY」世代としても、夫がいる、結婚しているという「基盤」をキープしたいという気持ちはあっても、見栄やモチベーションのためだけに離婚を思い留めるのは難しいのかもしれません。 しかもこの不景気では、夫の収入が絶たれてしまうことも考えられます。そんな不安定な「基盤」を維持することに努力するよりも、面白いこと(自分が起業するなど)に飛びつきたいと思うのは、当然かもしれません。家庭第一の「VERY」読者も、「基盤」を捨てる可能性だってないとは言いきれないのです。 前のページ123次のページ Amazon 『VERY (ヴェリィ) 2013年 11月号 [雑誌]』 関連記事 「VERY」に「LEON」編集長登場、奔放な独身女より30代主婦の方がモテる!?雑誌が掲げる理想像と、それを客観視したコラムを配する「VERY」の盤石さ揺り戻し作用? 「VERY」連載陣が"モテキ"特集にモノ申す!「VERY」の細部ににじみ出る、お受験ママのファッションと受験校のヒエラルキークリスマスからトイレ掃除まで! ブランド大好きな「VERY」読者の実態