[TVツッコミ道場]

デヴィ夫人×黒柳徹子、浮世離れの「頂上決戦」の結果は……

2013/10/20 14:30
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胸元にトンボをつける常人にはないセンス

<デヴィ夫人×黒柳徹子>

 2つの名前が並んだだけでこう、なんとも形容しがたいオーラが放たれている気がする。10月10日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストは、デヴィ・スカルノがやってきた。デヴィと徹子。どちらも上品さがあふれる一方で、天然な自由さを併せ持つ。お茶の間には、両者のその浮世離れ感が人気だ。キャラ的には近いところにある2人だろう。

 デヴィ夫人といえば、近年は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で出川哲朗とともに海外を訪れ、結構過酷なチャレンジをするなど、もともとの夫人のキャラとのギャップで人気を集めている。一方の徹子も、「徹子の部屋芸人」なんて言葉が生まれるほど、芸人に愛されている。ということで、今回のセレブリティ&フリーダム対決は一体どんな展開になるのか。

 オープニングでいきなり画面に、カワイイ子どもの写真が映し出され、

「皆さま。こんなにカワイイ綺麗な少年というのは、いるんでしょうかと思うんですけど。ホントに王子様のようですけど!」

 テンション高めの徹子の声がかぶる。

「こんなにカワイイぼっちゃんのおばあさまが、今日のゲストです」

と、22年ぶりの出演になる、デヴィ夫人を紹介。そうか、インドネシアの大統領夫人だということは知っているが、夫人には孫がいたのか。

「ホントにカワイイですの。宝物です、はい」

と、7歳の孫に対して、普通におばあちゃんコメントをする夫人。淡いピンクで白系のデヴィに、黒系を身にまとう徹子。白VS黒といった対比も素晴らしく、2人が並ぶとやっぱり画面から醸しだされるオーラがすごい。それゆえか、それとも単に照明が強めなのか、なんだか画面もまぶしい気がする。

「相変わらず艶やかでいらっしゃいます」

と言う徹子に、

「一生懸命がんばっております」

と謙虚に返す夫人。22年ぶりということもあって、まだ距離を測っているのだろうか。

「何とお呼びしたらいいの?」

と、どこか新婚夫婦のような質問も、手探り気味だ。デヴィさんなのか、スカルノさんなのか聞かれて、「どちらでも」と余裕ある返答をみせる夫人が、ちょっと主導権を握っているといったところ。

「時のたつのは本当に早い。お互いにちょっと年を重ねております」

という夫人の再会コメントも、余裕たっぷり。ちなみに、徹子の方が年上だ。

 ここからトークも本番、いよいよ上品&浮世離れ同志のトークが繰り広げられるのかと思って見ていたが、結局“ギャップが面白い”方向での盛り上がりは全然なかった。

 冒頭のカワイイお孫さんの話題では、デヴィ夫人、孫にはインドネシア語で「おばあちゃま」を意味する「ムームー」と呼ばれている、というプチ情報を得た。その孫の母親でもあるデヴィ夫人の娘は、実は20年前に『徹子の部屋』に出演していたそうだ。しかし、「全然アタシ知りませんでした」と、実の娘の出演を知らなかった夫人。

「あの時の4年間は、私にとって、本当に地獄だったんですね……」

 いつも明るい夫人とは一転、なんだかわけありの空気になってきた。

「何年間も口きいてない時もありました」

と、母娘の確執について語る夫人。その確執が解消されることになったのが、このカワイイ孫の存在だったという。「人が変わったように、ママ、ママって言ってきますけれど。申し分ない娘になってます」。いい話だ。

続けて、夫人のお母さんの話題になり、これもちょっといい話だったりと、予想された「頂上決戦」は、まったく違う展開に終始した。そう、徹子もデヴィ夫人も、今支持されているおもしろ方面がある一方で、慈愛あふれた女性というのもまた、共通した一面でもあった。

 そして慈善事業にも勢力的に力を注ぎ、平和を愛する2人でもある。徹子VSデヴィみたいに戦い目線で見ちゃダメよと、野次馬的な視点を見透かされたような気がちょっとした。
(太田サトル)

最終更新:2013/10/20 14:30
『国芳一門浮世絵草紙4 浮世袋』
お上品なババアになりた~い
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