サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー節約も楽しむ、ラブママの図太さ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」11月号 節約もオシャレもあきらめないのに、悲壮感ナシ! 「ラブママ」の突き抜けた明るさ 2013/10/15 18:00 女性誌速攻レビューI LOVE mama 料理は「100円で再現する有名店の味」がテーマ。タイトル横には「ちびコと一緒じゃ、あの行列には並べないし行けないから…と諦めていたママ注目!」とあります。行列をあきらめて「お取り寄せ♪」とか「デパ地下で♪」なんてゆるい方向に逃げず、「100円で再現」というド根性を見せるあたりがさすがラブママ先輩、抱っこひものヤンキー、主婦界のレディース総長! 「ヨ○カミの本格ハヤシライス」「たいめ○けんのあつあつグラタン」「つ○めグリルのハンブルグステーキ」「新宿伊○丹本店で話題のショップ! ノ○・ドゥ・ブールの焼きたてフィナンシェ」(伏せ字はすべて原文ママ)など、超有名店のなんちゃってレシピを紹介しています。 「I LOVE mama」はお小遣いが限られていても、ちびコと一緒で行動範囲が限られていても、逆にそれを逆手にとって「楽しんじゃおう」という遊び心とエネルギーに満ちあふれています。これこそが、若さなのかもしれません。化粧品くらいなら少し生活費をやりくりすればブランド品だって手が届くけど、あえてプチプラコスメで再現するからおもしろい。服も掘り出し物を探すからおもしろい。料理も“なんちゃって”だからこそウケる。全部、遊びなんです。 ■同世代の口コミが大好きなラブママ 「輝く!!アイラブママ大賞」という企画では、読者682人にアンケートを取り、育児アイテムからコスメ、生活用品まで「買って良かった」という意見が多かった製品を各ジャンルごとに1~3位まで発表しています。要するに誌上“価格ドットコム”です。ベビーカーに粉ミルク、おむつ、抱っこひも、ウォーターサーバーはいいとして、柔軟剤、消臭剤、洗濯用洗剤、歯磨き粉までも口コミを掲載。掲載されているのは決して「オーガニック~」や「フランス製~」といった変わった製品ではなく、全国どこのスーパー、ドラッグストアでも山積みになっているようなありふれた商品です。 そんなものまで紹介しているのは、「どんなに安価なものでも買って損したくないから」という理由だけでなく、前述同様、日用品の情報交換をすること自体を楽しもうという気持ちが強いように見えます。ああ、そういえば学生の時、こんな感じだったなあと懐かしく思い出しました。オバサンになった今となっては、買い物は“買う”か“あきらめる”かを選択するだけの味気ない行動になってしまいましたが、当時はシャーペンにシャンプー、新製品のお菓子……ちょっとしたモノでも友達と情報交換して、限られたお小遣いの中で買い物をすることが楽しい遊びの1つになっていました。あの感覚。 節約しなければならないという現実も、オシャレをしたいという理想もあきらめない「I LOVE mama」。そこに悲愴感はありません。バブル崩壊後に生まれ育った子たちならではの陽気さ、たくましさがあります。行き先はロードサイド店舗やイオンモールで、洗練とかセレブとか上品という言葉からはほど遠いかもしれないけど、それでも楽しい、それだから楽しい。「I LOVE mama」を読んでいると、肩こりが取れそうです。 (亀井百合子) 前のページ12 最終更新:2013/10/15 18:00 Amazon I Love mama (アイラブママ) 2013年 11月号 [雑誌] 昭和30年代並みの節約術と明るさだね 関連記事 「幼児にスマホはNG」なんて正論は求めていない! ラブママの子育て相談「便座カバーは靴下」! 鬼の節約でマイホームを切望するラブママの実態2,000円のスーツを求めて......「VERY」と真逆な「ラブママ」の入園特集ハロウィンにかこつけ、夫とコスプレを楽しむ"ラブママ"の日常とは?「I LOVE mama」の良妻賢母企画に見える、世間からの偏見と闘う孤独な姿 次の記事 定番プレイの応用で「全身性感帯」に!! >