「DRESS」のバブリーなNY特集を吹き飛ばす、林家正蔵のイケてない一言
今月号の「DRESS」(幻冬舎)は、すんげえバブリーです。表紙モデルの米倉涼子さんを先頭にして、ニューヨーク大特集。なんか昔から、ドラマだの邦画だの「お金かけて作りました」の代名詞って、必ず「ニューヨークロケ」のような気がするけど、何かの陰謀なんでしょうか。
<トピック>
◎答えは、NEW YORKにある!
◎卵子凍結は、働くオンナの救世主たりえるか?
◎林家正蔵の美女と“ほろ酔い”東京「夜」散歩
■DRESSな女は、ニューヨークに行きたいか?
「DRESS」を読んでいて思うのは、なんだか米倉涼子に弱みでも握られてるのかなーということ。米倉が「女優宣言」したのにもかかわらず、今さらモデルをお願いしたんで頭が上がらないんでしょうか。というのも、今回のニューヨーク特集、どう考えても米倉涼子さんへのご褒美っぽいのです。ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』に出演したこともあり、彼女には馴染みの場所らしいし。「米倉涼子・NYひとり旅でのDO IT LIST!」 ってことで、ブロードウェイで観劇、ショッピング、1日ダンスレッスンなどなどが紹介されています。
ここで感じるのは、「DRESS」と読者との距離感です。思えば創刊時は、「ガンガン働いてて、部下がいっぱいいるような、バリキャリアラフォーがターゲットでーす」と全面に押し出していました。現在も「オヤジョ」なアラフォーを紹介するなど、その路線は捨ててないように思うのですが、じゃあそういう金はあるけど忙しい女性たちが、果たしてニューヨークに行きたいのか? アメリカって、バブル以前は憧れの国だったけど、そろそろ体力の衰えを感じるアラフォーにとっては、体力面でも負荷のかからない場所という点が、旅先を選ぶ選択肢に入るはず。それを押してまで、今のニューヨークに魅力があるのかな? だってバブルは終わったじゃん。一般的な働くアラフォーが1週間休みを取れるなら、どこかのんびりした場所か、歴史のある街で感慨に耽るとかしそうじゃない?