サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「40代だけど」アピールに必死の「DRESS」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「DRESS」5月号 アラフォー独身女性雑誌「DRESS」、「40代だけど……」アピールの息苦しさ 2013/04/25 16:00 女性誌速攻レビューDRESS 「DRESS」2013年5月号/幻冬舎 先日、「STORY」(光文社)や「美ST」(同)の編集長を務めたという山本由樹氏に、脚本家・北川悦吏子、ヘアメイクアーティスト・藤原美智子などそうそうたるメンバーが参加し、鳴り物入りでアラフォーシングル女性のための大人の恋愛雑誌「DRESS」が創刊されました。 なんでも、恋愛はしても、結婚を敢えて選択しない、自由な女たちにフィーチャーしているとか。アラフォーシングルである筆者は、ガッチリターゲット圏内かと思い、読んでみることにしました。 <トピック> ・恋する「DRESS」な女たち ・さあ、DRESSから始めよう! ・7days DRESS ■怒涛のアラフォー人生15連発 「DRESS」創刊号初っ端の企画は、「恋する『DRESS』な女たち」。紹介されている人物のストーリーに、「恋するDRESSな女DATA」を添えて、15名分もの“アラフォー人生”を怒濤のように紹介。アラフォー女性の恋愛&仕事談がぎっしりです。著名人の人生談ならまだしも、よく知らない女の反省、しかも激動の人生でもなく、「今、結婚してません」っていう括りで登場している女の話、15人分も興味ある? 筆者はありません。 そして「恋するDRESSな女DATA」を見てみると、休日は「韓国の」サウナでデトックスしたり、友人とホームパーティー(これが結構多い)だったり、ずいぶんバブルな感じ。職業も病院の医院長だったり、企業の代表だったり。 働く独身の女は、2種類に分かれると思う。1つは、「部下または後輩のうじゃうじゃいる女」もうひとつは「そういうのがいない女」。前者は、大企業に就職していたり、起業家だったりして、総じて高収入の部類。後者は、派遣だったり個人経営だったりして、どちらかといえば不安定収入。と、すると、ああ、「DRESS」のターゲットは、アラフォーシングルとはいっても、部下がうじゃうじゃいて、高収入の部類の方々ですね。そりゃあね、金があれば結婚なんかしなくたっていいわよね。その上、「尊敬できるチャーミングなBFに恵まれてます」だって。うーん、そうですか。一体、部下がうじゃうじゃいる金持ちアラフォーってどれだけいるの? これ、金も男もない女が読んだら、ただひたすら憎々しくなるだけなのでは……。 でも確かに、彼女たちは雑誌のキャッチコピーについている「THE MAGAZINE FOR INDEPENDENT WOMEN」のターゲットそのもの。自立した女たちということなのでしょう。 123次のページ Amazon 『DRESS』 関連記事 「内面磨け」「チャラい」の声に大反論、「美ST」が問う「美魔女で何がいけないの?」平子理沙な40代はイタい......「美STORY」がイタ可愛いにダメ出し!「STORY」に倣い、バーキンに糞取りスコップを入れる40女の美学読者層の新陳代謝を促す「STORY」に、「お小遣い月1万円」層が登場今まで「STORY」が避けてきたババァ問題の扉を、泉ピン子がこじ開けた!