サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー美魔女じゃない、「婦人公論」の勝ち組とは? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」9月22日号 「婦人公論」の勝ち組はバリキャリでも美魔女でもなく、“ピンピンコロリ”! 2013/09/21 19:00 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」(中央公論新社)2013年9月22日号 前号で「女の婚外恋愛は当たり前の世の中」とブチ上げ、ワイプから消えた矢口真里に間接的エールを送っていた「婦人公論」(中央公論新社)ですが、今号ではさらに踏み込んだ模様です。矢口真里の不貞ばかりが取り沙汰された今回の離婚騒動で、報道されなかった真実として元夫・中村昌也のDVを取り上げたのがルポ「非難でかき消された“離婚”、もう一つの理由」。「もちろん浮気をした矢口が悪い」と前置きしながらも、度重なる元夫からのDVに悩んでいたこと、さらに借金まで肩代わりしていたなど、衝撃の内容がつづられております。 「芸能界において、男性タレントの浮気は比較的寛容な風潮がある。男性芸能人の浮気が発覚したからといって長期休養や引退に追い込まれることはほとんどない。一方、矢口の例を見ても、女性の浮気に対してマスコミや世論はあまりにも苛烈である」。なにが真実かは両者のみぞ知ることですが、どちらにせよスッキリとはしないこの騒動。稼ぐ妻に頼りながら歪んだプライドを持て余す夫、ストレスを間男で埋めようとする妻、ではなぜ2人は結婚したのか……一筋縄ではいかない人間関係の在り様を、今回も「婦人公論」で勉強しましょう! <トピックス> ◎非難でかき消された“離婚”、もう一つの理由 ◎40代から手に入れる「老けない脳」と「倒れない体」 ◎きょうだいは敵か味方か ■Presented by 828(やずや)…… さて、今号の特集は「40代から手に入れる『老けない脳』と『倒れない体』」。中高年を悩ませるもの、それは疲れやすさと物忘れ。この衰えは年齢によるものなのか、それともなにかの兆候なのか……若い読者の方々にとっては関心のない話かもしれませんが、ある年齢から自分の中でのプライオリティは変わってくるもの。外見よりも中身、と。もちろん「内面を磨く」ということではありません。肌の美しさやたるみのないボディよりも、ボケないか死なないかが最重要課題になってきます。「婦人公論」において、本当の勝ち組とはバリキャリでも美魔女でもなく“ピンピンコロリ”なんです! そんなわけでこの特集、更年期、落ちていく体力……まるで青汁のCMをテキスト化したような記事だなと思いながら読んでいたら、本当に「私たちの仕事はロケ弁や外食が多くなるので、どうしてもバランスが偏りがち。なんとか栄養を補うために、三谷幸喜さんから薦められ、半年ぐらい前から冷凍の青汁を飲んでいます……」という一文に出会いびっくらこいた「戸田恵子 曲がり角の50代、いい意味で化けていく」や、詩人の伊藤比呂美氏がズンバにハマった50代を振り返りつつ、最終的にズンバの神に感謝を捧げるぶっとびエッセイ「汗にまみれてあたしは浄化する」など、殺しても死なないような猛者たちが己の健康法についてねっとり語っています。 しかし、ややもすれば一辺倒に陥りがちなこの手の青汁/にんにく卵黄系企画も、しっかりオトしてくれるのが読者体験手記。「絶不調から奇跡のV字回復!」では不調から蘇った奇跡体験がつづられておりますが、これが三谷幸喜の青汁もズンバの神様をも凌ぐミラクルっぷりですので、ぜひともご一読を。子ども会役員のストレス、夫の病気による家計の不安、母親の介護疲れ……それらが一挙に襲い掛かり、道路にへたり込んでしまった私の目の前に現れた白髪の老人。まさかその方が○○だったなんて! 30kg太って夫にも見捨てられた私を救ってくれたのは、あろうことかよそ様の○○! まさに真実は小説より奇なり、です。 12次のページ Amazon 「婦人公論」 関連記事 “妻だけED”は女の不倫を正当化するツール! 「婦人公論」に見る夫婦の深淵投資&年下男! バブル世代を煽りまくる「婦人公論」の罪セックスレスが免罪符に? 「婦人公論」から見えてきた性への渇望母親を妖怪扱い!? 娘の主張ばかりが目立つ「婦人公論」“毒母”特集受刑者同士の介護、仕事ができて疎まれるパート……「婦人公論」が放つ真実