舞台降板ブーム到来、“豪華二世タレント”穂のかの代役を担う二世とは?
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎芸能界の有象無象が集結
「舞台降板ブーム」の芸能界。今度はとんねるず石橋の娘・穂のかだと。まだ芸能界にいたんだ穂のか。そんな穂のかは、「豪華二世タレントたちが夢の共演!!(公式HPより)」の主演の舞台稽古を無断で休み、事実上の降板。豪華二世タレントたちが夢の共演といわれたら、佐藤浩市、松田翔太、松たか子、杏くらいのネームバリューをイメージするが。しかし実際のところは、布川敏和の息子、桑名正博の息子、西岡徳馬の娘。有象無象の集まり。こうした徒食の二世たちが、かろうじて「芸能人」の肩書を維持するためだけに開催される「舞台」。この舞台ってヤツの味わい深さを、我々余人はこの1週間でしみじみ噛みしめたわけだが。降板騒動がなかったら、どれも開催されることすら知らなかった物件ばっか。
しかし、オチとして秀逸だったのは「穂のかの事務所は、急ぎ代役の二世タレントを探している」という部分。代役も二世縛りか。誰になるんだろう。トントンなとこでは多岐川華子あたりか。IMALUも神田沙也加もヒマそうだしな。オッズ高めの物件としては、王理恵なんかどうだろう。梅宮アンナもアリかもしれない。「降板舞台の代役、アンナに決定!」って、あっちのアンナと混同して、見出しがややこしくなって面白そうだ。ただそれだけだが。
◎パートアナがフジを救う?
中野美奈子、『めざましテレビ』(フジテレビ系)に「支局長」として復帰。働きたいんだか働きたくないんだか。「自分のペースで」ってヤツですね。「地獄発言」で後足で砂をかけ、ニーズ今ひとつの中野と、とにかくジリ貧のフジテレビ。双方それぞれの事情で、密葬のごとくこじんまりと。『とくダネ!』(同)じゃないってところがまた。やっぱ小倉智昭がイヤで退社したんじゃねーの。ま、仕事復帰というよりは「パート」みたいなもんだからな。この後「支局長」→「局長」→「事業部長」→「取締役」→「常務」→「専務」→「社長」と、島耕作ばりに出世してくれたら面白い。肩書だけ。『めざましテレビ』の中だけで。
◎東北のイメージを歪める「危うい女」
JR東日本の『いくぜ、東北。』のCM。木村文乃が、一人旅の旅先で、お年寄りや子どもと触れ合う、というほのぼのCMなのだが。今放送されているシリーズでは、昼間から港の路上で海を見ながら一人酒。コンビニのつまみをビニールから出してかじりながら、ワンピース姿でコンクリの上にゴローン。パンツ見えそう。酒盛りしている漁師さんたちに声を掛けられると、「呼んじゃいました? 帰しませんよ~!」とへべれけで飛び入り参加。……このご時世、ちょっと見ていてヒヤヒヤするCMである。こんな風に昼から女のコが1人で路上でへべれけになっていても、誘われるがまま初体面の人についてっても、大丈夫なくらい東北は安心なところですってことか。そうですか。いつも心に自己責任。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。