今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

北川景子来店の『ビストロSMAP』に見た、中居正広の孤独な“抗い”

2013/08/02 21:00
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どーなってるのよ、飯島さん!

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎キスマイも入れてあげて!
 映画『謎解きはディナーのあとで』の宣伝で、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の「ビストロSMAP」に出ていた北川景子。そして隣に座る嵐の櫻井翔は、アゴ周りが随分スッキリして……と思ったら蘭寿とむだった。誰だ。宝塚の男役スターだ。北川が最近ヅカファンになったということで一緒に出演。なんちゅう不自然。そして不自然であることをもう隠そうともしていない。唯一、中居正広だけが「原作読んだ時、絶対オレやりてーなと思ってたら、櫻井がやってやんの」と、不自然な空気に抗い「嵐キーワード」を口にしてたが。事務所の争いに巻き込まれるおっさん5人。いや10人か。共通の敵は「年波」ってことか。頑張れ10人。TOKIOと関ジャニ∞も併せて、もう数えられんが、力を合わせて皆で頑張れ! 頑張っても勝てやしないが。

◎2013年夏『FNS歌謡祭』反省会
 「口パク禁止令」を謳い、「歌謡祭の良心」とも言われる『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)。いや、言っていたのは私なのだが。歌のうまいヤツだけ集めて、思いもしない組み合わせによるコラボの化学反応を楽しみにしていたのは、私だけではなかったはず。なのに斉藤和義にキムタクて。香取慎吾とナオト・インティライミて。山Pに真心ブラザーズて。テゴマスとアリスて。「ネームバリュー<歌のうまさ」がウリの、「歌謡祭の良心」ブランドじゃなかったのか。半期に一度のこの歌謡祭だけは、ちゃんとしてると信頼してたのに。そんなの『スマスマ』とかでやりゃいいだろうに。肚の座った歌謡ファンにとっては、きゃりぱみゅの件なんかより、こっちの方がよっぽど問題である。あーあ、低いとこ流れたなぁ。これで『音楽の日』(TBS系)と、『音楽のちから』(日本テレビ系)と一線横並びになっちゃった。『木曜8時のコンサート~名曲・にっぽんの歌~』(テレビ東京系)がアタマひとつ出てる状況は変わらんわけだが。

◎出版社の陰謀説もあり?
 エンターテイメント界・魔のグレーゾーン、「原作」の世界。感情論でいくと、原作者&土屋アンナに加勢がいくところだが。「口約束でも契約とみなされる」「楽しそうにパーティに参加していた」等々、いざ裁判が起こされるとなると、言った言わないのレベルで危ういポイントも散見される。まあ、舞台そのものより、この騒動のが見どころ満載なのは確か。

 しかし、普通は「舞台化」なんつったら、原作本はPRで増刷されるのが常なのに、もう絶版状態でまったく手に入らないらしい。今この機に乗じて増刷したら結構売れそうだ。全ては、出版元の光文社が逆算し起こした騒動なのか。だったらスゴいが。

 どちらにしろ、土屋アンナはこの原作者とイメージがかけ離れ過ぎいてる。話題ひっさげて再舞台化の際は、ぜひ大久保佳代子で。


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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

最終更新:2019/05/22 16:37