今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

キムタクだけじゃない、”本人”を演じたSMAPの紅白舞台裏

2011/01/06 16:00
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とはいえ、出場歌手での最高視聴率おめでとう!

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。というわけで今年一発目の原稿は、年末に行った紅白生取材(@舞台袖通路)のこぼれ話でお送りしたいと思う。

◎いつものSMAP
 絶対に他のメンバーと行動しなかったキムタク。いつもひとりでツンケン通った数分後に残りのメンバーが。ルーティンワーク&せっかちな感じで足早に移動する中居正広、ただ漠として無表情の草なぎ剛、撮影禁止のエリアなのに、あえて出番の際につけた地デジカの角をそのまんまつけて帰って来るなど、記者にちょっとサービスの「面白担当」香取慎吾、首を少し傾げ、眉をしかめ、歩いた後には香水の香りが漂うアンニュイな稲垣吾郎……。全メンバーがものすごく自らのイメージをなぞるかのように行動していたのが印象的だった。なんか……お疲れさんです。

◎和田アキ子の忘年会
 うるさい。本人もうるさいが周りもうるさい。舞台袖で「ハーヒフヘフォー」的な発声練習を本当にしてた。それは意外と声量がないのだが、素でしゃべる時の声がデカくてうるさい。そして和田アキ子が来るとNHK関係者の大げさな挨拶もうるさい。マネージャーら和田アキ子の関係者も、「天城越え」の前奏の際、鼓の音に合わせて口元に手を当て「ポンポン」と鳴らすなど、つまんないギャグ連発で和田のご機嫌を取ろうとしてうるさい。年越しカウントダウンの際、ウサギの耳のヘアバンドをして一番はしゃいでいた。うるさい。タレントが写真を撮ってると、呼ばれてもいないのに必ず自分からそこになだれ込み、本当に「イエーイ!」を連発。首が痛い痛いと言ってた割には、人一倍キョロキョロ首を動かしてものすごくハイテンションだった。紅白はお前の家か。

◎9年振りの出場だから……
 リハーサルでの囲み取材タイム。「それでは加山さんに質問されるかたはどうぞ」との声に、誰も声を挙げず一同シーン。あまりの気まずさに「久々出場の感想を」「サザン桑田復帰について」など、一部記者が気遣いで当たり障りのない質問をするも、間は持たずすぐまた沈黙。最後「もう終わっちゃうの?」としがみながら退場していた。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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最終更新:2019/05/22 19:29
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