清水ミチコからのネタフリに応じる徹子、まるで『ミチコの部屋』状態に
7月26日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストは清水ミチコ。清水といえば、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)の80年代を振り返る場面で登場した『ザ・ベストテン』風歌謡番組で、タマネギ頭にロングドレスという、完全に“徹子”な司会者を演じていたばかり。今回、徹子と徹子が語り合う状態に突入したりするのだろうか。
まず仕掛けたのは“ホンモノの”徹子。
「今日のお客様、中村玉緒さんです」
いきなりのこんなフリにも、
「ウヒヒヒ……中村玉緒でございます。パチンコ大好きでおまんねん」
と、“中村玉緒”として挨拶する清水。清水は以前、徹子にビデオ作品へ登場してもらったことがあるとのことで、
「その時にラクダのものまねとか、それからロシアの人形劇団の……どういう感じでしたっけ?」
今度は清水が徹子にネタフリ。
「ニッポンノミナサン……ワタシハニンギョウデス……」
こちらもすぐに対応する徹子。お互いすごく楽しそうな掛け合いだ。徹子は、有名人の家に遊びに行くことは滅多にないとのことだが、清水ミチコの自宅には遊びに行ったことがあるという。長い芸能生活の中で遊びに行ったことがあるのは、沢村貞子、越路吹雪、向田邦子、タモリ、そして清水ミチコの家だというから、すごいな、ミッちゃん。清水家を訪れた際、おひらきになるあたりで、
「そんなこと言われてもね、アタシもホントにもう帰んなきゃいけない時間なので。もうずいぶん長くお邪魔しましたし、ホントにごめんなさい」
と、徹子が誰かとしゃべっている声が聞こえてきた。誰としゃべってるのかと思って清水がのぞいてみると、相手は清水家の飼いネコだったという。
そんなわけで徹子もどこかリラックスムードで、清水が話を切り出し、徹子が答える場面も多い。「ラクダのものまねが、とにかく評判がよくって」と、清水が再び徹子のものまねに話を戻せば「ボワァ~~」とキッチリラクダをやる徹子。本当に、どっちが司会者なのかわからなくなってきた。今回は『ミチコの部屋』なのか。さらに清水が、「北林谷栄さんのも?」と言うが、「アタシにやらしてどうすんですか!?」と、このムチャぶりには徹子もツッコんだ。しかし、そう言いながらも、
「セーンセイ、ゴハーンメシアガッテクダサイ」
と、ノッてくれる。これに清水は悶絶しながら、
「何のシーンなんだ、だから」
と、大喜び。徹子も、
「セーンセイ、ゴーハンメシアガッテクダサイってね」
と繰り返し、ミッちゃん、もっと悶絶。このあたりでようやく、清水ミチコのものまね劇場が始まった。淡路恵子から始まり、ピアノを弾きながら桃井かおり、デヴィ夫人、叶姉妹、杉本彩と次々披露。さらに、『渡鬼』の曲を弾きながらラピュタの主題歌を歌う芸も披露。徹子、大喜びだ。そこから徹子のリクエストコーナーに突入し、まずは、瀬川瑛子。
「モ~ンノ~ンンオノノ……」
何を言ってるかよくわからないが、確かに瀬川瑛子。
「瀬川さんってそうじゃないのに、そうとしか聞こえない!」
と徹子、大爆笑。ここから、「じゃ、大竹しのぶさん」「あと、樹木希林さん」「瀬戸内寂聴さんできます?」と連続する注文が、なんだか寿司屋のカウンターでのやり取りみたいに聞こえてきた。そして、田中眞紀子のものまねを披露したところで、徹子が、
「田中角栄でございます。まーこのー」
と、角栄のものまねを始めた。まさかの田中角栄・眞紀子親子コラボが実現だ。予想では徹子VS徹子だったのだが……。
(太田サトル)