「子どもの顔出し卒業」宣言を押し付ける、ママタレたちの大いなる勘違い
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎子どもの顔って見たいもの?
市井紗耶香だの梨花だの、「いろいろ考えて、ブログで子どもの顔を見せるの、もう卒業します」かぁ。はいはい。タレントブログによくある、あの絶妙に顔がわからない角度でアップされた子どもの写真とか、ハートのスタンプで顔を隠してある写真とか、イラッとくるんだよなぁ。この「イラッ」の種類、何かと似てると思ったら、後ろの人間にパンツが見えないよう、ミニスカートの尻を手で押さえて階段上ってる女子高生を見た時と同じ。ハナからこっちを「見たいと思ってる体」で決めつけているアレ。「ごめんなさーい、ちょっと見るの勘弁してもらえますかァ」って、いつこっちが見たいって言った! というアレである。まあでも、子どもの安全のためにってことなんだろうけど。中には「将来整形した時のために……」ってパターンもあるのかもしれない。木下優樹菜の娘あたり、そのうち……。
◎ザ・お荷物「長嶋兄妹」
長嶋三奈、『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)キャスターを卒業。……まだやってたのか。足かけ15年、95回記念大会という“節目”を最後にとのことであるが。「95回記念」て。なんつう中途半端。「足かけ15年」というキリのいいとこでよかったよかった。これが「12年」だったりしたら、絶対ずるずる100回記念の年まで粘られたに違いない。「祝・100回!!」という祝砲に「キャスター・長嶋三奈」じゃあ、めでたさも中くらいなり。
しかし一茂といい三奈といい。ミスターは偉大だしお世話にもなったけど、だからといっていつまでこいつらの面倒を見ればいいのか。終わりの見えない終身介護。正直テレ朝も「そもそも何でウチが。あとは日テレかなんかで見てくれよ」と思ってるんだろうな。また2人とも、仲悪くて共演もできないときてるし。ザ・お荷物。そこに気づいて「私そろそろ辞めますね」って絶対言わないタイプだし。薄々知ってるけど言わない三奈と、お荷物であることにすら気づいていない一茂。どっちの方がマシなのか。う~ん、う~ん、一周回って一茂かな。とりあえず、結論としては「どっちもいらない」ということに変わりはない。ご愁傷様、テレビ朝日。
◎原監督は払ったのに……
不倫していたものまねタレントに、8,000万円を要求されていたという阪神・和田豊監督。「ピローものまね」とかしてもらってたんだろうか。しかし浮気相手が「ものまねタレント」て。こうなる前に、8,000万円パァッと払っとけばよかったのに。「オレには原監督のものまねはできない!」という男気だったのか。違いますね。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。