サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場『半沢直樹』における上戸彩の違和感 芸能 [TVツッコミ道場] 『半沢直樹』で1人だけ昼ドラ臭を放つ、上戸彩の存在意味 2013/07/21 11:45 TVツッコミ道場上戸彩堺雅人半沢直樹 『半澤直樹』公式サイトより 今回ツッコませていただくのは、視聴率では2話目が21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、初回視聴率(19.4%)を上回る数字を記録し、評判においても「今期ナンバー1」の声が多いドラマ『半沢直樹』(TBS系)。 「銀行内外の敵と戦っていく」重厚な世界観と豪華な役者たち、スピーディーでスリリングな展開に加え、「やられたらやり返す。倍返しだ」の決めゼリフに象徴される「痛快感」などは、今クールで頭一つ抜けているドラマだと思う。 そんな中、唯一「演技が下手」「いらない」など、ネガティブな声が多数聞かれるのが、半沢の妻を演じる上戸彩の存在だ。「思ったことをすぐに口にするタイプ」「半沢が唯一かなわない相手」という設定で、銀行内外の闘争とは別に、もう1つの戦い「社内の奥様会」を繰り広げているのだが、「奥様会」シーンが始まると、唐突に安っぽい昼ドラ臭がしてしまうのは、やや残念に思える。 まず多くの視聴者からの指摘にあるように、上戸がちっとも「銀行員の妻に見えない」。半沢直樹を演じる堺雅人は現在、39歳。上戸は27歳。実際に一回り違う年齢差もあるだろうが、年齢差以上に、醸し出す空気が「別世界」すぎるのだ。妻は一応「フラワーアレンジメントの仕事をしていた後、結婚によって専業主婦となった」という設定があるらしいが、時折乱暴な言葉で夫をなじる姿は、どうにもヤンキー妻に見えてしまう。 上戸自身の、実年齢よりも若く見えるルックスや幼いしゃべり方のせいもあるかもしれない。だが、上戸の演技力云々ではなく、カタい銀行の世界とヤンキー&ヤングな妻とはカルチャーが違いすぎて、2人の人生の一体どこに「接点」があったのか不思議に思えてならないのだ。もしかして銀行員の接待で使っていた銀座のクラブで出会ったとか……? なんて妄想まで膨らみそうだ。 そう思うと、夫の仕事に理解なく、何でもズケズケ言う&自分の都合ばかり押し付ける&時折ヤンキー口調でドヤす妻に、時には辟易したり呆れたりしつつも、笑顔で見守る夫は、「若い奥さんがただただ可愛くて仕方ない人」にも見える。 「半沢さんのご主人、あんな若いコとどこで出会ったのかしらねえ」 「ああいう真面目そうな人に限って、案外、助平だったりするものねえ」 そんな口さがない社宅の「奥様会」のうわさ話も目に浮かぶ。実は、妻の存在だけがドラマの世界観から完全に浮いて見えるだけに、逆に半沢の過去に何か関係があったり、事件のカギを握っていたり……? なんて深読みもしてしまいそうだ。 こんなどうでもよい、余計に考えてしまうところにすら「きっと何か意味があるはず」と思いたくなるのは、ドラマのできが良いからなのかもしれない。 (田幸和歌子) 最終更新:2013/07/21 11:45 Amazon 『その話し方では軽すぎます!』 上戸は15秒CMの女優だからさ 関連記事 『最高の片思い』から18年、『泣くな、はらちゃん』に見る長瀬智也の吸収力『しゃべくり007』の佐藤健、恋愛ネタトークが無防備すぎて生々しい石橋貴明が絶賛、壇蜜のビジネス本的発言にみる「やりとりのセンス」渡部篤郎が『東京全力少女』とは無関係に見せる、滑稽な「男のリアル」文学的セリフ&大げさな演技、『Wの悲劇』は昼ドラ枠で見たかった! 次の記事 当たらなくても不幸を呼ぶ宝くじの魔力 >