サイゾーウーマンカルチャー漫画レビュー36歳、バツ2、子持ち女の『セフレの品格』 カルチャー 36歳、バツ2、子持ち女の恋愛劇、『セフレの品格』の切なすぎるセックスの形 2013/07/23 15:00 『女性の品格』(PHP研究所)、『国家の品格』(新潮社)、『日本人の品格』(ベストセラーズ)など、数年前に巻き起こった「●●の品格」ブームを覚えているでしょうか? 今回ご紹介するマンガ作品も、その1つといえるでしょう。一体何の品格かというと、『セフレの品格』! 「セフレなんてみじめなだけ!」「結婚に結びつかない恋愛なんて……」と青臭いことを言っちゃう人にこそ読んでほしい、大人の男女の性と恋を深く描く名作です。 子持ちでバツ2の妙子(36歳)は、初恋の男・一樹に同窓会で再会。産婦人科医として働く一樹は、オヤジ化したほかの同級生とは違い、学生時代と変わらぬルックスを誇っていた。バツ2であることを同級生からいじられていた妙子を、一樹が「離婚なんてよくあることだろう」と助けたことがきっかけになり、2人はその夜に結ばれることに。その後、体を重ねるにつれ、一樹への愛情が深まる妙子。しかし、一樹は「愛はいらない、体の関係だけでいい!」と、セフレであることを求めた――。 「子持ちでバツ2のおばちゃんが、イケメン医師に弄ばれる物語」と思うと、悲惨すぎて笑うしかありませんが、『セフレの品格』はそれだけのマンガではありません。結婚、離婚、セックスレス、病気、老化といったさまざまな紆余曲折を経た大人たちの、一筋縄ではいかない恋愛が描かれているのです。また、「結婚がゴールイン」の少女漫画にはない、大人のセックスシーンも見どころの1つ。主人公と同年代の読者からは「現実世界の36歳の裸体はもっと悲惨よ!」なんてツッコミも入るかもしれませんが、「好き」だけでは片付けられない感情を抱く男女のセックスは、切なさにも似たドキドキ感が満点です。 今ならそんな『セフレの品格』1巻が、「Renta!」で丸ごと無料で読めちゃうキャンペーンを実施中。簡単な登録だけですぐに読めるので、ぜひアクセスしてみてはいかがでしょうか。 最終更新:2014/04/01 11:14 次の記事 【ドラマレビュー】『Oh,My Dad!!』 >