サイゾーウーマンコラム彼女が婚外恋愛に走った理由不妊の苦しみを解いた婚外恋愛 コラム 【連載】彼女が婚外恋愛に走った理由 女としての自分を封じ込めた「不妊」という現実――彼女が婚外恋愛に走った理由 2013/07/08 19:30 婚外恋愛彼女が婚外恋愛に走った理由 「土下座して、謝ります」 美沙子さんは言う。しかし謝罪の内容は、一般的なものとは少し異なる。不貞行為自体を詫びるのではなく、他人とのセックスで“感じたこと”を謝罪するというのだ。 「これまでよくしてもらったのに、ごめんなさい、と。あなただけで満足できなくて申し訳ありません……って、土下座して謝罪して、1人になるしかないでしょうね」 それほどまでに、美沙子さんの人生にとっては、“女”を認識させてくれる直之さんの存在が貴重なのかもしれない。直之さんのことを語る時の、少女のような表情をする美沙子さんがあまりにも印象的で、もう1つ「都合の良い女に仕立て上げられて、悲しくはない?」と、意地悪な質問をしてしまった。すると美沙子さんは、きっぱりと首を横に振った。 「だって、彼も私にとって『都合の良い男』ですから」 と。 「セックスだけの関係といっても、もちろんいまだに、会社の給湯室の電子レンジで、愛妻弁当を温めている彼を見つけると、吐きそうになるくらいの嫉妬心を感じますよ。この歳になって、『好きな人から連絡が来ない』なんて思いつめて、泣けるんですよ? でもこんな思い、主人には一度も感じたことがありません。彼は私を『女』として目覚めさせてくれたんです。男性のことを思ってつらくなる――『こんなピュアな感情を与えてくれたこと』に、本当に感謝しています。彼に出会えてよかった」 婚外恋愛のリスクは、既婚者の誰もが百も承知だろう。しかし、女の性はひとえには表現できないし、本来女は欲張りな生き物だと思う。頭では「家庭を壊さないように」と理解していても、「彼にもっと愛されたい」と暴走してしまうこともある。だからこそ、美沙子さんほど腰を据えている女性は、そう多くはないのではないかと感じた。傍から見ればあまりにもリスキーだが、美沙子さん自身はこれからも、女として、妻としてのまったく異なる自分を確立したいという。 「夫にバレたら、土下座します。あなたで満足できなくてごめんなさいと、謝ります」取材後、女でありたいという思いがにじみ出た美沙子さんのこの言葉が、頭から離れなかった。 (文・イラスト=いしいのりえ) 前のページ123 最終更新:2013/07/08 19:30 Amazon 『婚外恋愛に似たもの』 つらいという感情を与えてくれたことに感謝ってすごい境地 関連記事 YOUへの"実態のない評価"が明るみになった、「婦人公論」の婚外恋愛特集息子の担任教師と......、「婦人公論」で婚外恋愛に走る女性の実態が明らかに不倫疑惑から“略奪”結婚へ! さかもと未明の「結婚のお値段」不倫記事も華麗にスルー! 吉田栄作&平子理沙夫婦がマスコミ無双のワケセミヌードに不倫疑惑、失敗も成長に変える49歳の冨田リカ的生き方とは? 次の記事 元ヤリチンとビックダディの子育て討論 >