食事はハンバーガーで、「休日のオッサン」のような格好も？　セレブの奇妙な結婚式

■式を中断してダイヤを総出で探したアシュリー・シンプソン

　ジェシカ・シンプソンの妹で歌手のアシュリー・シンプソンが、付き合って2年になるロックバンド「フォール・アウト・ボーイ」のベーシスト、ピート・ウェンツと結婚式を挙げたのは、08年5月17日。アシュリーの両親の豪邸の庭に150人ほどの招待客を招き、アシュリーの父親で南部バプテスト派の牧師であるジョーにより執り行われた。

　この式が奇妙だといわれたのは、「不思議の国のアリス」をテーマにした、ダークな雰囲気のウエディングだったから。場を仕切ったのはは、ハリウッドセレブ御用達ウェディング・プランナーのミンディ・ウェイス。庭は黒と深い赤で彩られ、招待客は「暗い色の服装」で参列するよう指示された。ジェシカらブライドメイドたちも黒のシンプルなロングドレスを着用するなど、全体的に暗い「摩訶不思議な」空気が漂っていた。そんな中、アシュリーは、モニーク・リュイリエーの純白ウェデイングドレスを着ていたため、とても目立っており、主役が一目瞭然だったという声も。

　なお、式の最中、アシュリーがレンタルしていたダイヤのピアスを落としてしまい、式を中断して探し回るというハプニングがあった。このダイヤは式の費用よりも高額なもので無事に見つかったが、「なんだか嫌な予感がする」という声が上がり、その通り2人は3年後に離婚を申請。できちゃった結婚で、一児をもうけていたにも関わらず、あっさりと別れてしまった。

■フォーマルが苦手でビキニを着用した、パメラ・アンダーソン

　男性誌「プレイボーイ」でヌードを披露するだけでなく、女優としても活躍するパメラ・アンダーソンが、愛国心あふれるロック・ミュージシャンのキッド・ロックと結婚式を挙げたのは、07年7月29日のこと。見るからにフォーマルが苦手そうな2人が永遠の愛を誓い合ったのは、フランス南部の高級リゾート地サントロペの海に浮かぶ豪華ヨットだった。

　リゾートでの船上挙式は珍しくはないが、その服装に世間は唖然。新郎は、白のVネックシャツにジーンズ、頭にはMLBデトロイト・タイガースの公式キャップという「休日のオッサン」スタイル。新婦は、キュート・パンクやエロカワが得意なブランド「へザレット」に特注した、シュミーズみたいな超ミニ・ホワイトドレスに、スワロフスキーで留めたヴェール、ダイヤがちりばめられたジミー・チュウの靴と、ヴェールがなければ結婚式だとは思えないようなラフな格好だったのだ。

　結婚指輪を交換した後、キッドは上半身裸、パメラは前夫トミー・リーとの結婚式でも着ていた純白シルクのビキニ姿になり、ビールを飲み大はしゃぎ。披露宴パーティーは近くのクラブで行い、子連れ再婚とは思えない、ロックでセレブでラフすぎる式だと話題になった。なお、2人はマリブとデトロイト、ナッシュビルでも式を挙げると宣言し、さらに奇妙な式になるのではと注目されたが、4カ月後には離婚を申請してしまったため、すべてキャンセルされている。

　アメリカの離婚率は47％で、約半数が離婚するという統計が出ている。今回ご紹介した5組のカップルも、サラ・ジェシカ・パーカーとマシュー・ブロデリック夫妻以外は、離婚している。このようにアメリカでは離婚が多いが、再婚率も高いとされており、生涯に2回、3回、式を挙げる人も少なくない。そして、一般人でも、数を重ねるごとに、好きなように、ラフで、気ままな、そして奇妙な結婚式になる傾向にあるとも伝えられている。

• 前のページ
• 1
• 2
• 3