「セックスによって自分が必要とされたい」陰気くさいエセヤリマンにもの申す！

■スケジューリングヤリマンはエセヤリマン

　次の日休みじゃないから（もしくは朝が早いから）、今夜お泊まりコースになっちゃうと、日課のヨガやフェイスパックができないから……などの理由で、飲み会や合コンでの急なお誘いを断る女性はヤリマンに非ず！　なぜなら、明日が休みじゃないこととセックスを天秤にかけ、前者の方が重要とジャッジしている時点で、セックスに対する情熱が微塵も感じられないからです。

　「今夜はNGだけど、後日ちゃんと股を開くつもりです！」という主張も認めがたいですね。第12回の『ヤリマン肯定主義』でも少し触れましたが、殿方にとっては、「スケジューリングにうるさくない女であることが重要」！　急な誘いにも2つ返事でOKできるような女性が誘われやすいのです。なんてったって男性側は、今セックスがしたくて誘ってくださっているのですから、週末までお待たせするのは野暮というもの。いつセックスするか？　今でしょ！　……の精神が大事です。

■女友達の彼氏やセフレとヤリたがるのはエセヤリマン

　女友達から男性の紹介を受けるのはノープロブレムです。しかし、女友達の息がかかった男性に手を出すのはあまりにも見境がない行動ですよね。

　平安時代に、藤原薬子という熟女ヤリマンが実在したのをご存知でしょうか？　アンチエイジング美女だったと言われている彼女は、なんと自分の娘婿である時の帝にちょっかいを出し、やがては「薬子の変」という乱が勃発するまでの大騒動になってしまいました。

　この薬子の例1つからもわかるように、手を出しちゃいけない殿方には手を出さない方がスマートにセックスを楽しめます。例外としては、女友達からの厚意の斡旋……例えば、「遅漏すぎて私とは相性が合わなかった男性がいるんだけど、貴女は遅漏好きだから合うんじゃないかしらん」といった感じで斡旋を受けるのは、ありがたく頂戴しましょう。

　また、よく質問を受けるのが「オトコができると、女友達との付き合いを疎かにする女性」について。私は、親しい女友達と飲みに行く際に、「金曜の夜は空いているよ。でも、急なセックス予定が入ったらキャンセルさせてね」と言うこともあります。このように、自身のヤリマンとしての姿勢を肯定できていればOK。「私は女子会に参加したいんだけど、彼がどうしてもって言うから……」などと、相手男性のせいにするのはエセヤリマンです。

　今回ご紹介したエセヤリマンの生態系、皆さんの周りにも潜んでいるかもしれません。彼女たちが「ヤリマン」を自称していたら、鼻で笑ってやりましょう。

菊池美佳子（きくち・みかこ）
21歳で処女のままキャバ嬢デビュー。その後、数々のナイトワークとオトコのカラダを渡り歩き、ハケンOLを経てヤリマンライターへ転身。
ブログ「コラムニスト菊池美佳子Official Blog」