【ヤリマン肯定主義】第21回

「セックスによって自分が必要とされたい」陰気くさいエセヤリマンにもの申す!

2013/05/19 16:00
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Photo By Lawrence.Braun from Flic
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 セックスの話題に対してずいぶん開放的な時代になりましたね。女性誌では定期的にセックス特集が組まれ、著名人のみならず一般女性たちもがオナニー談義やセックス談義に花を咲かせています。

 そういった背景も手伝って、ヤリマンを自称する女性も増えていているように感じます。おそらく、「ヤリマン」という言葉のハードルが下がってきているのでしょうね。しかし、自称ヤリマン女性の話を聞いていると、「そういうのはヤリマンって言わないのでは?」と首を傾げたくなることもあります。

 SMの世界にも、Sを自称すれば生ハメだろうと中出しだろうと、なんでも思いのままにできると誤解しているエセご主人様も少なくないといいます。M=なんにもしないマグロで許されると思い込んでいるエセスレイブもちらほら見受けられるようです。

 今回は、ヤリマン歴15年の私が、「ヤリマン界にはびこるエセヤリマン」について解説したいと思います。

■セックス依存症気取りヤリマンはエセヤリマン


 最近、インターネット上で「メンヘラビッチ」という言葉をしょっちゅう見かけるようになりました。セックスによって心の安定を保っている女性たちを指した言葉なのでしょう。彼女たちは、「セックスしている時は、自分が必要とされていると実感することができる」と口を揃えますが……しゃらくせえ! 

 ヤリマンとは、セックスによって自分が必要とされていることにポイントを置くのではなく、自分がセックスを必要としているのです!

 そもそも、ヤリマンとは明るいものだと、私は考えます。「セックスがないと安定できない!」と主張している女性たちは、どこか陰気な雰囲気が漂いますよね。陰気なのが悪いということではなく、私が言いたいのは「陰気女性はヤリマンに非ず」ということです。

 なぜヤリマンは明るいのか……それは、感情のリスク管理が完璧だからでしょう。むろん、ヤリマンとて仕事や人生の悩みで一時的に気持ちが不安定になることはあります。しかし、それをセックスで解決しようとしないのがヤリマンなのです! 

 また、殿方と肌を重ねることでいちいち恋心を抱かないという感情コントロール力も兼ね備えています。一発のセックスごとに感情を波立たせるセックス依存症気取りと比べれば、荒行の末悟りに達した修行僧の如く達観しているのです。


 にもかかわらず、セックス依存症気取りのエセヤリマンの印象が強すぎるせいか、ヤリマンまでもが「本当は寂しがり屋さんなんだろ?」など、セックスによって心の安定を保っていると誤解されがちです。はっきり言って迷惑千万! セックスによって心の安定を保っているエセヤリマンの皆様には、ヤリマンを自称せぬようお願い申し上げたい所存です。

『藤原薬子 (ロマン・コミックス 人物日本の女性史 7)』