デカパンに乳丸出しで、男女混浴!? よもぎスパ・酵素風呂クーポンの損得を調査
そして、1枚目のクーポンを利用して潜入開始。まずは、予約の電話。しかし、なかなかつながらない! ようやくつながったと思ったら、電話対応のおばさんに「今日はどう、1時までに来れるなら……」と突然の提案。その日は都合が悪く、改めて日曜日に当日予約をしようとしたら、お次は「満杯」の一言。そしてまた後日、3度目のリベンジをすると、「空き時間は朝イチと昼にあるが、朝イチの酵素風呂は熱いから初体験者はムリかも」とお昼からを勧められた。
これでようやく体験できると、いざ、巣鴨へ出陣! JR大塚駅から都電に乗り換え、2駅目の庚申塚駅で下車、昭和の街を思わせるノスタルジック巣鴨を満喫しながら歩くこと数分、お店の看板を発見した。「古いお店だから驚かないで」とおばさんに前置きされてはいたものの、階段を昇るとそこからは、つけものを思わせる微妙な匂いが立ち込める。
ドアを開くと、そこには“昭和”が待っていた。「予約の方ね。よもぎをするのよね」とオレンジ色のデカパン、布製花柄のヘアキャップ、バスローブ、さらにピンクのケープらしきもの、大小の黄色のタオル一式をドンと渡され、「ロッカーは鍵がある場所を使って。全部脱いで、パンツとヘアキャップ被って、バスローブ着て、タオルなど持って待っていて」と告げられる。息つく間もない説明に、「えっ? なに?」とドキマギ。言われたままの恰好、つまり乳丸出しになってタオルを抱いて待っていると、「こっちへどうぞ~」と、まずは酵素風呂に案内された。
「ここにタオルとバスローブとかかけて」と、乳丸出しでデカパン+布製花柄のヘアキャップ姿で、おがくずなどがドカンと入った大きな棺桶のような風呂へ。そして「ここを頭にして」と、その中に寝かされ、おがくずで埋められていく。さらに、顔にもガーゼを置かれて「目の疲れにもいいから」と顔の上にもおがくずが。しかし、その妙な暖かさにうっとりしてしまう。
ちなみに、このおがくずの浴槽は、酵素の自然発酵熱の力で60~70度だが、体感温度は40度前後とのこと。そして、ここで15分間程度入浴すると、血液の循環がよくなり、老廃物のデトックス効果が促進されるという。
15分後、おがくずだらけで浴槽を出たら、洗車用のタワシでおがくずを落とし、シャワーへ。「カラダを拭いて、少し休憩を……」と思っている間もなく、「ハダカの上にケープだけになってね」と「よもぎ蒸し」タイムが始まる。銀座で見た豪華な椅子とは違い、シンプルな穴空き椅子をまたぐように座る。そう、ウンチングスタイル(死語)……。そして、カラダをスッポリケープで包まれ、その中を蒸される。時々、ケープの中に顔を入れると、丸裸の私の股間が目に……。紙パンツぐらい欲しいかも。
そんなことを思いつつ、鏡に写るお地蔵さんもどきの自分の姿をぼんやり眺めていたら、待合室にいるオッサンの姿がさっと目に入ったのだ! 女性オンリーではなく男女混浴だったことに驚きつつも「よもぎ蒸し」体験の終了。
いろいろと驚くことはあったが、よもぎ蒸しの間、おばさんが「お水飲む?」と声をかけてくれるなど、すべてが「アットホーム」な店だった。酵素風呂は、普段体験できない特別感もあり、心にもカラダにも癒やし効果は抜群! これがたったの1,600円は断然お安い。
クーポン満足度評価/★★★★★(5)
リピーター思案評価/★★★★☆(4)
※酵素風呂は癖になる予感。1回2,000円までなら出してもいい!
吉原杏(よしわら・あんず)
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生~ゼロからわかる株の教科書~』(オープンアップス)などのアプリ作家として活動。