ショーパンのハードル低すぎの「STORY」に、想定40代読者=RIKACO説浮上!
■ショーパンはアリでビビッドカラーはイタい!?
「でも着たい!40代に似合うキレイ色のことぜんぶ!」では、流行中の鮮やかなピンクやブルー、イエロー、グリーンの着こなしを解説。
「コレで私たちSTORY世代も今年のキレイ色がイタくありません!」
「それでもパワーキレイ色に抵抗があるあなたは小物から挑戦すれば簡単です」
「ちょこっとパイピングなら、R45世代も一番人気のカラーピンクで蛍光にだって挑戦できます!」
と、ビビッドカラーを着ることが40代にとって大変な勇気のいる一大事のように書かれています。うーん、感覚の違いは人それぞれとはいえ、生足でショーパンを穿く度胸があるなら、何色の服を着たって別に大したことないと思うのですが、そんなにハードルが高いですか? ひょっとして「STORY」が想定している40代の読者像ってRIKACO? RIKACO基準に語っているのだとしたら、すべて合点が行きます。音の出ない写真でも押し付けがましさでいっぱいのRIKACOが、鮮やかなピンクやグリーンを着てたら暑苦しさ倍増です。それは確かに一大事だ。
と思って、RIKACOの連載ページ「RIKACO’S 誰でも持ってる定番の、新しい輝かせ方」を見てみたら、今月のテーマはなんと「ショートパンツ」でした。RIKACOいわく「ハーフパンツは背が高い人も低い人も痩せた人も多少ふっくらした人も色々な体型にフィットすると思います」だって。おいッ、本当だろうな、コレを見ても同じことが言えるな? とRIKACO宅にショートパンツを穿いて乗り込みたいほどムカムカきました。いいですか、穿いちゃいますよ、私マジで穿いちゃいますよ、行っちゃいますよ!?
「被災地からの声、届けます『歩き始めた私たちに、会いに来てください!』」は、震災から2年たってあらためて被災地の現状をレポートしています。現地の記者、福島を定期的に訪問している臨床心理士、ボランティアでネイルとハンドケアを行っているネイリストなど登場するのはみな「STORY」世代の女性。報道番組ではあまり伝わってこない、女性目線のレポートです。ファッション誌でありながら、こういうページを設けている点は評価すべきこと。「偽善的」と捉える人もいるかもしれませんが、掲載しないよりした方がいいと個人的には思います。来年も再来年も、ずっと続けてほしいです。先月号に引き続き、「STORY」のファッションページはともかく、読み物ページは読み応えがありますね!
(亀井百合子)