「steady.」モデルとして、優木まおみが結婚指輪に「普段使いのブランド」を選んだ妙
覆面ならではの、女子は知りたくない本音すぎる男の発言もいくつかありました。「女の子が自分よりたくさん飲み食いしてると内心気にしちゃう」そうで、特にアマレットジンジャーなどのおしゃれで甘いスイーツ系カクテルは「高いんだよね~」、さらに、心が狭いとわかっていても「内心イラッとしてる」「二度と誘わねえ」と思っているんだとか。「カシスウーロンとか梅酒ソーダとか、グラスがデカくてコスパのいいドリンクを頼んで欲しい」んだそうです。……正直ですね。
奢ってもらう時に「あたしはドンペリじゃないと飲まないわよ」なんて決して言わないであろう「steady.」読者――これを読んだら、男たちの意見を鵜呑みにして、「私もスイーツ系カクテル飲みたいな」とは思いつつも、2杯目からはきっちりデカいグラスのお酒をオーダーしちゃうんじゃないかと思います。いや、もしかしたら、人の裏を読むのが苦手な天然の「steady.」読者は、この男たちの決して表に出さない本音はあまり響かないかもしれませんね。
■男からの嫌悪感も、のれんに腕押し?
もう1つ、男性の正直さが出ていたページがありました。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に「女の子苦手芸人」として出演したこともある、お笑い芸人・バカリズムさんの連載「バカリズムの男RGYTHM(ダンリズム)」です。毎号、男性とは思えないシビアな目線で、女の子の不思議を解いてくれています。
今月、バカリズムさんが取り上げたのは、女子の「中身が男なんだよねアピールについて」です。バカリズムさんは、そういう女性のことを「あれってなんなんでしょう」と不思議に思っていたそうで、そこに感じる「苦手意識」を分析しています。
バカリズムさんによると、「中身、男なんだよね」と言う人は、「一見、自虐みたいな言い方をしているけれど、実は自慢している」、そこに嫌悪感を抱くと語っています。また、「自分の中身が男性だと言っている時のモデルになっている『男性像』の薄っぺらさ」も嫌なんだとか。「さばさばしているだけで中身が男性」と言ってしまうなんて「男をなめんな」と思ってしまうそうです。
これは、逆もしかり、同じような感情を男性に抱いたことのある女性も多いのではないでしょうか。ちょっと気が利くことをしただけで、「俺って気が利く(女子力ある)でしょ」とドヤってくる男性に、「それくらいで女子力あるとか言ってんじゃないよ!」「本当は女子力ないのに、気を使ってサラダをよそったりしてるのに!」「しかもやりすぎると同性から『あの子、女子力発揮しやがって』って責められる危険性があることをわかってやってんのか!」と逆の憤りを感じること、ありませんか?
「モテ」に関する都市伝説や一般論が崩壊し始め、今までよしとされていた価値観が、「あざとい」と言われ出している時代なんだなということを、バカリズムさんのコラムを読んで、あらためて実感。バカリズムさんの観察力の鋭さからすると、「カシスウーロンとか、梅酒ソーダのとか、グラスが出家くてコスパのいいドリンクを頼んで欲しい」という一般サラリーマンの要望なんてかわいいもんですね……。
そして、そんなさまざまな男性の裏の顔や鋭い観察眼に右往左往……しているようで、意外と何も変わらないのが、もしかしたら「steady.」ちゃんなのかもしれません。
(芹沢芳子)