アラフォー独身女性雑誌「DRESS」、「40代だけど……」アピールの息苦しさ
■「アラフォー」って言葉、もう耳にタコができそう!
バブルの頃、女性の社会進出がめざましくなってきた頃に、「女でも××」「女にだって」というような、女をやたら主張するコピーが出回っていた。そんなことを声高に言わなければいけないこと事態、全然社会進出が進んでいない証拠じゃないか、と思っていたものでした。
そして「DRESS」には、やたら40代だのアラフォーだのという言葉がうじゃうじゃ出てきます。もちろん、40代シングル女性のための雑誌なのだから、しっかりアピールしなければいけないのかもしれないけれど、「40代になって恋をしたっていいじゃない!」「40代で結婚をしなくたっていいじゃない!」と声高に叫ばれれば叫ばれるほど、「肩肘張って頑張ってらっしゃるんですね、で、それってかっこいいのかな?」と思ってしまう。
最近、ネットのターゲット広告のおかげで、ウェブを見れば「40代の今が××」とか「40代のダイエット法」とか、毎日毎日40、40と言われ続けて、相当うんざりしている40代女性も多いのではないでしょうか。40代を受け止めて誇りに思える女が読者の想定ってことかもしれませんが、ちょっと肩肘張りすぎじゃない? 40だろうが20だろうが、恋する奴はするし、ダイエットするヤツはすればいいじゃない! もっと自由にさせてよ!
とまあ、INDEPENDENTな女たちに向けた雑誌というより、INDEPENDENTな女になりたい人たちに向けた雑誌という所感。(の割には、内容は一般的なアラフォーに喧嘩売ってるんだけど)、創刊号は正直、違和感満載と言わざるを得ない内容でした。きっと「DRESSな女」のイメージをガッチリと作り上げることができるまで、試行錯誤が続くのでしょうが、今後もその動向を見守っていこうと思います。私も6畳一間で、INDEPENDENTな女とは何かを「DRESS」とともに学習してみます!!
(増井涼子)