コラム
[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

「子どものための料理」ではない、己のエゴのための「快楽追求型メニュー」とは

2013/04/21 21:00

 「おいしいものを、家族のために、あの人のために作りたい……!!」という思いは素晴らしい。が、しかし、なんだかそればっかりだと、ちょっとエロスが足りない気がする。私なんて「子ども向けのメニュー」とか「離乳食」なんて作ってる時に、時折「……なんか、義務でやってるセックスみたいだな……」と思う事があった。(最低ですかね、こんなお母さん)

 「自分がもの凄く食いたい、と思うものを、エゴ丸出しで、自分のためだけに料理する」という行為に、私は激しく快感を感じる。自分1人のために料理するのは何だかむなしい、と感じる時もあるが、しかし時にはこんな「エゴ丸出しの快感追求型」な料理をしてみると、愉快な気持ちになれたりするものだ。その料理の出来が、しみじみ「……うめぇ……」なんて、唸りたくなるような味だったりすると、ジワっと胸の中で「ちょっといい味の人生汁」が広がったりする。「生きてんの、なんかそこまで悪くない」という、ビックリするくらいマトモな味の、人生汁。

 あなたにとっての「快感追求型メニュー」、なんかうまそうなのあったら、是非、教えていただきたいです。

最終更新:2019/05/21 16:25
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