[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

神田うのも19キロ太った! 妊娠中はゴンゴン太った方が好感がモテる

2011/12/18 21:00
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(C)安彦麻理絵

 赤子のベビーシッター代金がバカにならない……。認可外保育園の0歳児の空き待ちに「予約」を入れてはいるものの、入園出来る気配は全く無い。こないだ電話した保育園なんて「31人待ちです」と、すげなく言われた。結局、息子らが通ってる区立保育園の「4月入園」を待つしかない。

 しかしそれだって、確実に入れるかどうかの保証はないわけである。今月末までに区役所の保育課に、入園希望の書類をまた提出しに行かなくてはならないのだが……。もう、「こんだけ大変なんですよ!!」という姑息なアピールをするしかないんだろうか。いや、お役所にそんなアピールが通用するとは思わないけど、でも、それでもし入園できるのであれば……。髪の毛ザンバラで、口元にアイペンシルでほうれい線でも書き込んで、「相当大変な容姿」を演出してもいいとすら思ってる。つくづく思うのだが「少子化対策」って、一体どこまで進んでいるのだろうか? 保育事情がこんなじゃ、子どもの数なんて増えるわけなかろうに。

 ところで、先日『徹子の部屋』(テレビ朝日系)を見てたら神田うのが出ていた。どうやら最近、子どもを産んだそうである。それで驚いたのが「妊娠中19キロも太った」らしいのだ。19キロ。すごい。「1日4~5食、それに甘いものも食べたくなるし~」と、
目をクリクリさせて甘ったるくしゃべってたが、もし今現在私が妊婦をやっていてこの放送を観たら、「そうか~、うのだって19キロも太っちゃったんだし!! そうそう!! 妊婦って、どう頑張ったって太るものなんだよね!!」なんて確実に開き直って、コンビニで菓子パンでも買って、むさぼり食ってたかもしれない。ていうか、絶対食ってた。

 それにしたって「19キロも太る」って、相当度胸があるとしか言い様がない。私が行ってた病院だったら、確か強制的に入院させられてたと思う。でもなんていうか、不思議なんだけど「妊娠中ゴンゴン太った女」は同性ウケがいいような気がする。少なくとも私は、この事実を小耳に挟んでからは、神田うののことが、そこまで嫌いではなくなった。これがもし「体重増加には、すっご~く気をつけて、7キロくらいにとどめました!!」なんて胸張って言われたらねぇ……。「玄米とか海藻類とか、野菜中心のごはんにしてたんです!!」なんて、目キラキラさせて告白されたら……。正直、こういうタイプは「苦手」。もう、それしかない。

 だって、妊婦はある意味「ものすごく野性的で動物的」な生き物なのに、よくもまぁそこまで理性的にできるもんだと、感心してしまうというか。まぁ、私個人の趣味として、そういう「理性的に生きてるみたいな女」よりも「野性的かつ動物的な部分のある女」のほうが一緒にいて楽しいだろうな、って思う。妊婦は体重のことだの栄養に、キリキリ目くじら立ててるよりも、ノホホ~ンと、好きなように食いたい時に食いたいもん食って、昼寝して笑ってるほうが可愛い。きっと腹の赤子も、そっちのほうが、健やかに育ちそうな気がする。

 ところで、最近、私の住んでる街・高田馬場の駅前にドン・キホーテが店を出しやがった。なんていうか「荒らされた」という感じすらある……。看板なんて「頭上に落ちてきたら確実に死ぬ」ってくらいバカデカいし。こないだそのドン・キホーテから「どすっぴん、眉なし、トーゼン茶髪、ジャージ系ダル着、しかもデブ」という女がベビーカーを押しながら店から出てくるのに遭遇した。「……高田馬場って、こんな街だったっけ?」って、なんだか悲しい気持ちになった私であった。


最終更新:2019/05/21 16:30