『めちゃイケ』の壮大な悪ノリを冷ややかに見ていた、矢部浩之&青木裕子の親族
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
第171回(4/5~4/9発売号より)
福島原発の汚染水ダダ漏れが続いている。現在、海水へ流失の可能性は低いというが、地下には染み込んでいるはずだ。放射線を大量に含む汚染水は今後も増え続けるし、除染といっても疑問符だらけである。東電の体質が相変わらずだということも露呈した。今回も事故ではなく“事象”で、汚染水ではなく“滞留水”だって。こんな企業を放置し、原発再稼動なんていっている安倍晋三はどうかしている。
1位「矢部浩之&青木裕子『めちゃイケ』披露宴のマル秘舞台裏 矢部家おかんは『パート、休めるわけないやん!』弟は宿直、親父は……」(「女性自身」4月23日号)
2位「オセロ中島 それでも別れられない! 精神科医も懸念する『悪夢』」(「週刊女性」4月23日号)
3位「西島秀俊 ジムの帰りも“筋トレ”――マル秘私生活も『筋肉美』命!」(「女性自身」4月23日号)
壮大な悪ノリ、バラエティのくだらなさ、電波の私物化――現在のテレビの問題点を羅列したようだったのが『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)のナインティナイン・矢部浩之×元TBSアナウンサー・青木裕子の結婚披露宴生中継だった。相方の岡村隆史がハシャギ回り、司会進行には徳光和夫を引っ張り出した。多くの芸人やタレントが出席し、ドッキリあり、余興あり、歌あり――ってこんなことを生中継でやっていいのか。しかも2時間半にわたって。それも芸人とアナウンサーの披露宴に、だ。
しかし驚いたことに視聴率は20%を超えた時間帯もあったらしい。かつて大宅壮一センセイがテレビの低俗さを嘆き、「一億総白痴化」と言ったのは1957年だった。それから50年以上がたったが、白痴化はさらにドンドン加速していますよ、大宅センセイ! きっと草葉の陰からお嘆きになっているだろう。
そんな生中継披露宴であったが、このような“エセ披露宴”を“普通の披露宴”として大真面目に捉えて、その裏に存在した「大いなる疑問」にチャレンジしたのが「自身」だった。大いなる疑問とは、新郎新婦の親族がほとんど出席していないというもの。普通の披露宴なら絶対に出席しているはずの存在であるが、テレビ披露宴では矢部の兄が出席したのみで、青木家に至ってはゼロだった。しかし、考えればまともな家族、親族だったら見世物のような披露宴に出席しないのも当然だろう。テレビ中継されているし。真っ当な家族である。
しかし「自身」はそんな家族たちに大真面目に直撃した。すると――。