外見には金をかけるお国柄?

この10年で急成長、韓国・産後ケア施設の利用率は出産女性の35%

2013/01/24 21:00
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こと育児になると、飛んで火に入り
たがるお方

 小雪が第2子となる長女を韓国で出産した。韓国の産後ケア施設にかねてより関心を持っていた小雪が、実際に自身の出産で体験したそうだが、出産後に、施設への治療費未払いなどで告訴トラブルとなったことが報じられた。

 産後ケア施設が韓国にビジネスとして誕生したのは、ここ10年ほどのこと。産後ケア施設とは、出産後の母親と新生児の療養を専門とした施設であるが、そのサービス内容は年々向上している。高級な施設になると、利用者は高級ホテル並みの豪華な部屋で入院生活を送る。産後のたるんだボディラインを美しく、かつ健康的に戻せるようにと、食事は専門の調理師が徹底管理し、新生児に関しても、小児科専門医が健康管理から基本的な予防接種まで行う。おおよその入院期間は約2週間で、通常の産後ケア施設で250~300万ウォン(およそ21~26万円)、高級施設だと1,200~3,000万ウォン(およそ100~260万円)の費用がかかり、決してお手頃価格ではないが、韓国内でも徐々に利用率が増加しているようで、2010年に出産をした女性のうち35%が利用しているという。

 今回の小雪の出産は、韓国でも大きく報道され話題となった。「産後ケア施設があるのは、韓国だけ。出産も韓流だ!」という声や、「韓国で生まれたんだから、元気でいい子に成長してほしい」という声が大多数で、批判的な意見は見受けられない。

 一見すると、至れり尽くせりの産後ケア施設だが、あまりにも施設側が管理をしてしまうことで、不満も生じるようだ。母親と新生児が共に過ごす時間が少なく、また夜間のミルクは施設スタッフによる粉ミルクになるなど、疑問を感じる部分はあるようだ。また、韓国の産後ケア施設の数は、検索しただけでもざっと全国で770カ所以上。各施設間における客の争奪戦が激しいことは想像に難くない。小雪が、出産直前に産後ケア施設を突然転院したことに関する金銭トラブルも、施設間の争奪戦によるものではないかと考えられるだろう。

 今回の件で、産後ケア施設には日本からの問い合わせが殺到しているという。確かに施設のサービス内容は素晴らしいが、臨月を迎えた妊婦が飛行機に搭乗すること、言葉のわからない外国で問題が起きた時に、どう対処するのか、支払い内容に落とし穴はないかなども含め、海外ならではのリスクがあることを、きちんと認識しておかねばならないだろう。
(まりあ)

最終更新:2013/01/24 21:00
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まりあさんは韓国在住歴のある女性です