女子校ノリ仲良しトークが魅力を半減、SHELLY&いとうあさこが惜しい
今回ツッコませていただくのは、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)など、最近バラエティでセット売りされつつある、SHELLYといとうあさこ。
2人は番組での共演から意気投合したそうで、上記のバラエティ番組のほか、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)などに出た際に「仲良し」として話題にあげたり、いとうあさこのトークライブにSHELLYがゲスト出演したり、プライベートでもよく飲んでいるらしい。それだけに、とにかく息がピッタリではある。どちらも機転が利くし、しゃべりもできるし、好感度もそこそこだと思う。なのに、なぜだろう? セットで出ると、不思議とあまり面白くない。2倍にならないどころか、半減する気すらする。
2人の共通点は、「とにかくお酒が大好き&自身の恋がうまくいかない&恋バナが好き」ということ。そうした「女子会」ノリは、本人たちは楽しくとも、傍から見ると、なんら興味が沸かない。女子校のグループの内輪話を見せられているような印象があるからだろうか。単品だと手堅い仕事をする場面も多いのに、セットになることで、まるで「今ならオマケにもう1つ!」の通販番組みたいに、「2つは要らないんだよな」という気分になってしまう。「もう1つオマケにくれるより、半額にしてくれる方がうれしいのに」とすら思える。
所属事務所も違えば、カテゴリも「女芸人」と「タレント」と違い、ルックスも年齢もだいぶ違う2人。しかも、仲が良いことは美しいことなのに、つるむことで、互いが互いの良さを打ち消し合ってしまうのだろうか。
芸人やタレント同士が複数で出かけたりする旅番組や企画は多いが、リアル仲良しのやり取りよりも、どこか合わない部分やズレる部分を持つ者同士がたまにガッチリ噛み合う瞬間を見る方が、楽しいとは思いませんか。
(田幸和歌子)