男性俳優とのキスシーンも演じた!

小室哲哉、「Twitter炎上」の自虐ネタも! 泥臭い仕事ぶりに業界の反応は

2012/12/13 11:45
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狩野英孝じゃないよ!!

 2008年11月の総額約5億円の詐欺事件後、いったんは鳴りを潜めていたが、昨今、テレビ露出の機会が増えてきた小室哲哉。バラエティ番組で、自身のTwitterが炎上したことをあっけらかんと話したり、男性俳優とキスをしたりして笑いを取るなど、かつてカリスマプロデューサーとして羨望を集めた時代からは想像もできない一面を見せている。所属事務所や家族のため、どうしてもお金が必要な現状であると伝えられる小室だが、視聴者からは、そのあまりのギャップに驚きの声が上がっている。

 小室は毎月1回、日曜深夜に不定期放送されている『スナック喫茶エデン』(フジテレビ系)で、バラエティ番組に初のレギュラー出演している。同番組は、毎回ゲストと共に芝居形式でトークを行う音楽番組で、芝居はほぼ出演者同士のアドリブで進行。小室はスナック喫茶「エデン」の常連客・売れない小説家“こむろさん”を演じ、AKB48の派生ユニット「ノースリーブス」(高橋みなみ、小嶋陽菜、峯岸みなみ)や、リリー・フランキー、鈴木浩介らとの掛け合いを見せている。

 しかし、出演決定のニュースが流れると、ネット上では「小室さんがアドリブ演技? 必死すぎ」「仕事を選んでいられなくなったのか」などと、批判的な書き込みが多く見受けられた。

 また最近では、自ら人気アイドルとのコラボや、かつてヒット曲を生み出したユニットへの再結成に向けた意欲的な発言を行っている。Google+で「25年間職人としては、作曲家としてバイオグラフィーにAKBの名前がないのは格下げになるな、、、独り言」などと、AKB48への楽曲提供を希望する書き込みを展開。さらにTwitterでは、1995年にH Jungle with tとしてユニットを組んだダウンタウン・浜田雅功へ、再結成を求めるラブコールを送っていた。

 小室はTwitter上でフォロワーの質問にもマメに返信しているが、11月中旬には、フォロワーから「まだ執行猶予中にもかかわらず、最近天狗になっていないか」という旨のツイートを受け、「具体的にどこがどの点が天狗なのかおしえてください」などと反論していた。

 バラエティ番組への進出、売れっ子アイドルへの接触、また過去の成功にすがるようにユニットの再結成を求めるなど、決して格好のいい行動ではないため、批判も殺到してしまった流れだ。しかし小室の人間性を知るレコード会社関係者は、こう語る。


「詐欺事件の逮捕時には、豪勢な暮らしからの転落などが大きく報じられていましたが、CDバブルの時代から一貫して、彼は“悪人”ではなかったといわれています。周囲のスタッフから、『これだけ稼いだし、一度休んだら?』と言われた時、『僕もしんどいんだけど、自分が休んでしまうと収入がなくなっちゃうスタッフが大勢いるから。自分の都合で、彼らまで巻き込むわけにもいかないでしょ』と澄ました顔で答えていました」

 さらに、業界内では、バラエティ番組での小室を、「時代を席巻する以前の、単なるアイドル・音楽マニアだった彼そのものの姿」とし、温かく見守っている人も多いそうだ。

「あるパーティーで同席した時に、彼はケーキをホールの状態のまま食べていた。驚いて声を掛けると、『もし自分が売れたら、一度でいいからやってみたかった夢なんだよね』と、うれしそうに話していました。現在の言動には賛否あることでしょうが、少なくとも秋元康のような計算高さは、決して持ち合わせていない人間です」(同)

 逮捕時に保釈金を都合してくれた所属事務所への恩返し、また闘病中の妻・KEIKOを支える気持ちもあってか、空回りを覚悟でのバラエティ出演。こうした現在の小室の姿勢に、エールが寄せられるのも当然なのかもしれない。


最終更新:2013/04/04 17:18
『罪と音楽』
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