サイゾーウーマンコラム林真理子の初写真集を斬る! コラム [連載]タテロール高柳の「オンナの独り遊び」番外編 あらやだ、マリコって泉ピン子に似てない!? 林真理子初写真集(?)レビュー 2012/09/09 17:00 タテロール高柳の「オンナの独り遊び」タテロール高柳 『美女入門スペシャル 桃栗三年美女三十年』/マガジンハウス は~い、タテロール高柳です。今日は、「オンナの独り遊び」番外編として、あの林真理子の初・写真集(?)『美女入門スペシャル 桃栗三年美女三十年』(マガジンハウス)をご紹介しちゃうわよ~。 マリコとワタシって、もう長い付き合いなの。もちろん「an・an」(同)の後ろにあるエッセイ連載「美女入門」を通してだけど。マリコが一生懸命ダイエットに励み、美しくなろうとしていた頃、ワタシもダイエットに励んだわよ~。あのマリコが美しくなって、「こんなに痩せた!」っていう写真を発表してから、もう軽く20年はたつんじゃないかしら。あの当時、エッセイにたびたび登場してた美形編集者のテツオだって、もういい年になってるわ。それよりマガジンハウスにもういないんじゃないかしらねぇ(遠い目)。(※編註:まだマガジンハウスにいらっしゃるようです) マリコは、ワタシたち女子の憧れなの。マリコのように田舎から出てきた冴えない女子が、マスコミの寵児になって、テレビや雑誌に出まくり、そして「an・an」で自分のバブルライフを自慢する……そんなマリコみたいになりたい女子、多かったはずよねぇ。 でも、今は平成。昭和は終わったわ。時々見かけるコラムのバブリーさも、なんだか昭和よ。2009年からブログをはじめたマリコだけど、「有名人と遊びに行った自慢」や「高いもの食べた自慢」も相変わらずだわ~。「こうした自分磨きのご褒美には、投資を惜しみません」ってコメントも、スイーツ(笑)だわねぇ。でも、家で食べている食事写真はどれも汚い。機械が苦手な年代とはいえ、せめてブログに載せるなら、もう少しキレイにして欲しいわねぇ。大雑把な自分をおおらかだと思っているマリコらしいわ~。 この本にも、マリコのグルメ案内ページがあるけれど、1ページ目から中華!中華!! 焼肉!!! の三連発なの。その後に、30年に渡るダイエット遍歴を載せているけど、そりゃ意味ないわよねぇ。 「華麗なる交友録」というページも気になったわ。押切もえに、中井美穂、瀬戸内寂聴、柴門ふみ、秋元康と、曲者たちの名前がたくさん並んでいるけど、どれもフォトショップの切り抜きがへたすぎ! ぜんぜん華麗に見えないのが残念だわ~。美女本と銘打つなら、まず、そこにコダわるべきじゃないかしら。 もちろん、マリコのメイクページもあったわ。マリコのでか顔を小顔にするメイク術は、ちょっと興味湧いて、マリコの顔を改めてじっくり見ていたら……あらいやだ!? マリコってすごく、泉ピン子に似てない? 気づいちゃったら、服装の成金趣味も自慢加減も、ピン子そのものに見えてきちゃったわよ。そう思うと、この本ってまるでテレビ番組『ぴったんこカン★カン』(TBS系)みたいね~。だって、まるでアイドルみたいに海外へ行って撮影したり、マリコの試したダイエットや、マリコの行くグルメ案内、マリコのするメイクレッスン、装ったマリコがあちこちに出没したフォトページまで……。安住紳一郎アナと共に、いろんなところへ行って、好き勝手遊んでる泉ピン子そのものよ! ってこれ、誰が買うのかしら? 昭和ならともかく今はヘ・イ・セ・イ! ピン子の香りぷんぷんのマリコ先生に憧れる人、少ないと思うのよねぇ。 わかった! この本って、マリコの「an・an」コラム連載30年を記念した総決算!! いわばマリコの30年分の慰労接待本なのよ~。もしかしたら「an・an」引退も近いのね。そうじゃなきゃ、この不況時に、ドバイやオマーンで女優並ポーズで撮影旅行なんてしないわよ。 でもねぇ。ワタシも昔、マリコが結婚した時思ったわ。こんな人でも、38歳になれば結婚できるんだから、ワタシも38歳までには大丈夫だって。でも、その年齢が近づく今、そんなことなかったって現実に気づいたのよ。ブログに載ってる毎日のお献立を見ても、旦那様は何も言わないなんて、きっとすごい愛されるのねぇ。羨ましいわ~。 ふと気づいたらマリコも、もう58歳。美人じゃなくて、今度は美魔女を目指してもらわなきゃ。30年どころか、あと20年、うぅん、永遠の美女修行をマリコに期待してるわ! タテロール高柳(たてろーる・たかやなぎ) 妄想ライター兼OL。一般企業でデスクワークに励みつつ妄想を世間にだだ漏れ中。遊び友達、飲み友達、習い事もしないが自分磨きには余念がない。しかし愛しのダーリンはいまだ現れず。心の友は勝間和代。 最終更新:2019/05/21 16:12 Amazon 『美女入門スペシャル 桃栗三年美女三十年』 マリコネタが大好物のサイ女です 関連記事 林真理子の閉経宣言、泉ピン子の連載スタート! 「STORY」から何かが香るグルメ三昧の林真理子が「婦人公論」で「生活が不安」と弱気発言林真理子の"悪女推奨論"がさく裂! "したがる女"満載の「STORY」7月号勝間和代も取りこんだ! 果てなき欲望を持つ女・林真理子の行く先林真理子のエッセイは"勘違いダイエッター"のバイブルである 次の記事 眼差しの残酷さを描く『ひばりの朝』 >