地域活性にも一役!

黒豚、なまこ、梅干しの種まで!? ご当地石鹸の意外な成分に注目

2011/06/08 16:00

 緑茶や火山灰など、地方の特産物を成分とする「地場コスメ」市場が拡大している昨今。バラエティーショップやアンテナショップで展開されているものもあり、実際に使用した人も少なくないのでは? 今回は、にわかに脚光を浴びているご当地石鹸の中から一風変わった成分を配合しているアイテムを全国から選りすぐり、実際に使ってみました。

■鹿児島×黒豚名人の”黒豚ラード”

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 鹿児島発、黒豚のラードを使用した「よかおごじょ」。ラードと聞くと石鹸とは程遠いギトギトしたイメージを持つかもしれませんが……四角く真っ白いその姿は見事なまでのザ・石鹸。ほのかにオレンジの香りがする石鹸を泡立てると、柔らかくキメの細かい泡が。肌に載せてもへたれることないモッチリ泡で、泡切れもよく、使用後はつっぱらない! クリアな透明感のある肌に洗い上がりました。医科学の先生によると「洗顔に使うと、黒豚の脂肪を鹸化した際に遊離されるオレイン酸の効果で、美肌効果があると思われます」とその効果はお墨付き。

 ラードにはコラーゲンが豊富に含まれているのに加え、「よかおごじょ」に使われている”鹿児島黒豚”は普通の豚に比べてアミノ酸や抗酸化作用のあるビタミンEも豊富なので、年齢を重ねた肌にもハリと潤いに効果的だとのこと。食用としても販売されているラードを使用している100%無添加石鹸なので、赤ちゃんやお肌の弱い方にも適した一品です。

■長崎×黒なまこ


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2,500円/大村湾漁業協同組合

 続いては長崎発、黒なまこ成分を配合した「黒なまこの石鹸」。なまこのイメージとはかけ離れたパッケージと風貌からは、高級石鹸のようなリッチ感がうかがえます。付属の泡立てネットを使って泡立てたところ、ツノが立つほどクリーミーで弾力のある泡がたっぷりとできました。泡の感触があまりにも気持ちよく、洗顔タイムがついつい長引いてしまいそう。そして、特筆すべきはハンパじゃないすっきり感!  “毛穴の奥までしっかり洗顔しました”という、今まで感じたことのない肌感です。洗顔した後すぐに洗い流さずに、そのまま時間を置いてパックの要領で使っても効果的だとか。

 水分保持に欠かせないセラミドと、なまこの体表面を構成しているコラーゲンが配合されているため、乾燥が気になるけど毛穴まですっきり洗いたい! という肌の方にもお薦めです。香料無添加で肌にも優しい石鹸ですが、”漁協発”ということで海の資源保護や乱獲防止に努めたり、代金の一部をなまこの稚魚放流に充てていて、地場資源のサイクルにも配慮した地球に優しい一品となっています。

■和歌山×梅干しの種の炭


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570円/エポック

 最後は和歌山発! 梅の種の炭を使用した「梅炭塩石鹸」。真っ黒な姿は正しく”炭石鹸”の貫禄です。付属の泡立てネットを使用すると、見事な泡がモクモクと……。小鼻など毛穴が気になるところを重点的に洗った後に洗い流せば、毛穴がすっきりと引き締まった感触に。炭石鹸にありがちなキュッキュとした使用感もなく、洗い上がりは程よくしっとりとしていました。

 使用されている梅炭は、備長炭の約3倍もの比表面積で、また活性炭と同じ乱層構造であることから、汚れの吸着やにおいの吸収に優れているとのこと。また、塩の成分がお肌を引き締めてくれるので、これからの季節に毛穴の奥まですっきりしたいといった方にはもちろん、汗の臭いが気になるといった方には全身への使用も適していそう。

 いずれの石鹸も、さすが名産品の成分を使用するだけあり、こだわりや効果がピンポイントで分かりやすい。テカリやニキビ、乾燥やくすみなどお肌の悩みを抱えている方は、成分に注目して全国ご当地石鹸の旅に出てみては? 地方の産業を活性化することも期待されている、ご当地石鹸。美容からも地場の活性化を図っていきましょう。
(岩崎桂)

よかおごじょ
黒なまこの石鹸
梅炭塩石鹸

TINTAUNITA オーガンジー泡立てネット

おひとつどうぞ!

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最終更新:2011/10/04 19:16