サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「真のコンサバはある種のクラスの人」、「25ans」に宿る選民意識 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「25ans」3月号 「真のコンサバはある種のクラスの人」、「25ans」に宿る選民意識 2011/02/01 16:00 女性誌速攻レビュー25ans 「25ans」(アシェット婦人画報社)2011年3月号 今月の「25ans」の表紙に異変! 1年間表紙専属を務めた黒木メイサの契約がひとまず終了した模様。そして今月のカバーガールは、韓国女優のキム・テヒです。何やら、彼女もチャリティー活動に熱心なセレブなのだとか。欧米だけでなく、韓国芸能界にもチャリティーが根付いてるのですね。日本でももっと熱心な芸能人が増えれば、藤原紀香のドヤ顔を見なくて済むのに……。というわけで、中身を見ていきましょう。 <トピック> ◎モード・コンサバ宣言 ◎美のパワースポット韓国へ ◎連載「アンジェリーナ・ジョリーという生き方」Vol.3 ■安物で「コンサバ」と言うのは禁止! ファッション特集「モード・コンサバ宣言」では、ファッションジャーナリスト、スタイリスト、編集部員による座談会を開催。普段から何気なく多用している「コンサバ」というワードですが、それがはっきりと定義される内容となってますので、女性なら基礎知識として頭に入れておくことをおすすめします。 まず、コンサバの服とは「誰にでも理解できて、ああこれはリッチで素敵だわと思う装い」だそう。うんうん、それは何となく理解できます。しかし、「”リッチ”というのがポイントで、安っぽいと古臭く見え、コンサバの価値が下がるからNGです。ラグジュアリー素材、ハイブランドの服が基本」と口火を切ったかと思うと、すかさず「コンサバの真の価値は本物であること。本物だからこそコンサバティブと胸を張って言えるのよ。偽物のペラペラしたものには、自信をもってコンサバとは言えないわ」と一刀両断。 更に、「クラスがある人しか身につけられない」「そう、それがコンサバの強みなのよ。似たようなものはいっぱいあるけれど、真のコンサバを身につけられるのは、ある種のクラスに属していたり」と、誰もができる自由なファッションではないと断言。結果、「生まれや育ち、環境など、ファッションだけでなくすべてにおいてハイエンドなものが集約されているのがコンサバ」という厳しい結論に。ここまではっきりと畳み掛けられると清々しい~。 ■「俺の女に手を出すな!」を地でいく韓国男性 韓国特集「美のパワースポット韓国へ!」では、最新コリアンビューティ事情が36ページ。最近のセレブは、IKKOさんのように気軽に韓国に飛んでエステを受けたり、美人食を食べたりするのがもはや日常的なようです。 特集内では、映画『私の頭の中の消しゴム』主演のチョン・ウソンのインタビューも。韓国男性の恋愛の特徴を「男性が強く女性を引っ張るもの、という価値観が根強いうえに、独占欲が強いタイプが多いんです。日本の方は驚くかもしれませんが、彼女とお酒を飲んでいるときに、隣の客がちらっと彼女を見ただけで、『俺の女に手を出すな!』と喧嘩になったりするほど。理性よりも情熱が勝ってしまう」と語っています。 流石、徴兵制度の韓国。少女マンガでしか見たことのない「俺の女に手を出すな!」が、3次元で行われる韓国人とのメイクラブを、思わず妄想……(ウットリ)。いろんな意味で、すぐに韓国に行きたくなる特集です。 ■若かりしアンジェリーナ・ジョリーの破滅の日々 今や世界のチャリティーシンボルであるアンジーの素顔に迫る連載「アンジェリーナ・ジョリーという生き方」。3回目は、若き日のアンジーの挫折について、彼女のインタビューを交ぜながら紹介しています。 20代半ばまでのアンジーは、ゴシックファッションに身を包んだり、ナイフで自分や恋人の体を傷つけたり、ドラッグやアルコールに溺れたり……。「自分の身を危険にさらし、痛みを感じることで、虚しさを埋めていたのよ」と語るアンジーは、他にも不眠症や摂食障害、不登校と苦しい思春期を送り、今からは想像できない程に破滅型の生き方をしていたとか。 確かに10年前は、好きなバンドの曲名や、2番目の夫(ビリー・ボブ・ソーントン)の名前を刺青で体に刻んだり、その夫の血液が入った小瓶を首からぶら下げたりと、イタいゴスロリ少女のような行動を繰り返していたアンジー。いや~、人間ってやり直せるものなんですね。 今月もその世界観に1ミリのブレもなかった「25ans」3月号。改めて見てみると、「25ans」読者って乙女思考ですよね。小学校の時にクラスに一人はいた、お金持ちで品のいい洋服を着ているような女の子に憧憬するような思考でコンサバを語ったり、「俺の女に手を出すな!」にトキめいたり、真実の愛によって退廃的な日々から脱出したアンジーに憧れたり。お金を持つということは、本来自分の中に隠し持っている願望をむき出しに出来ることだ、ということを今月号から学びました。 ところで毎月、定期購読申し込み者へのプレゼントに力を注いでいる「25ans」ですが、今ならセレブ御用達の高級エプロン専門店「芦屋ル・タブリエ」(ドレスのようなエプロンに驚き)の素敵な「姫フリルエプロン」が付いてきます。このサイズとフリフリっぷりは、調理時の汚れを防ぐほか、裸エプロンにも最適ですね。 (林タモツ) 「25ans」 でも、本当のお金持ちって自覚がない人たちだよね 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・チャリティーとスケッスケの下着が同列に扱われる、不思議な世界「25ans」 ・真のセレブ誌「25ans」のパーティー特集! 仕事>恋愛の心理が明らかに ・読者は世帯年収2,000万円以上! 「25ans」の憧れは美智子さま 最終更新:2011/02/01 16:00 次の記事 水嶋ヒロより賢明! ”芸能仕掛け本”の最終形、SMAP草なぎ剛の翻訳短編集 >