[連載]イケメン図鑑

BL映画に初挑戦の植野堀まことクン、強がる男の気持ちに共感！　

2010/08/07 11:45

　あれこれ目移りしてしまうほど、世の中にあふれるイケメンたち。その中でも、特にサイゾーウーマン一押しのイケメンたちをファイリング♪ もう、インタビューで見せてくれるそのスマイルにメロメロになっちゃう～!!

　8月7日より公開のボーイズラブ映画『愛の言霊～世界の果てまで～』で主演を務めている、俳優の植野堀まことくん。初の主演で”受け”役を演じた心境は!?　キスの感触からプライベートなお話まで、とことん聞いちゃいました！

――『愛の言霊～世界の果てまで～』で、映画初出演にして初主演ですね。おめでとう！　お初がボーイズラブ（以下、BL）映画という感想は？

植野堀まこと（以下、植野堀）　正直、多少抵抗はありました。でもシナリオを読んでみたら、ピュアな恋愛がキレイな描写で描かれていく作品だとわかって、普通のラブストーリーと変わらないと思ったんです。

――まことくんが演じた佐々木裕文は、どんな男の子ですか？

植野堀　河合龍之介さんが演じる、年上エリートの田村慎司に恋をするんですけど、本当に一途で、彼と素直に向き合うことができる男性です。仕事ができる慎司に劣等感みたいなものも感じていて、そんな自分に苛立ちを感じているところもあるんですけど、わからないことは勉強してちゃんと習得しようとする姿は、僕自身も見習わなきゃいけないなと感じました。

――どこか放っておけない感じがする、可愛らしい男の子ですよね。ホントタイプだわ～♪　まことくんと裕文は、似ている部分はある？

植野堀　パソコンの操作が分からなくてイライラするシーンがあるんですけど、僕も裕文みたいに「もぅ～～～～!!」って、わめいちゃうときがあります（笑）。友だちに相談して、本当はちゃんと理解していないのに「大丈夫、大丈夫。自分でできるから！」って強がっちゃうところも、似てるかも。逆に裕文と違うところは、感情の出し方。彼はドキドキしているときに、していないふりをするんです。だから「冷めてるよね」ってけっこう言われるんです。そんなことないんだけど（笑）。でも僕は、思ったことはすぐに言っちゃう。

――みんなが気になっているベッドシーンについて聞いてもいいかしら？　撮影は緊張した？

植野堀　人生初のベッドシーンで、緊張しましたね。どう動けばどんなふうに映るのかも全然分からなくて、金田敬監督や河合さんにいっぱい助けてもらいました。金田監督の演技指導はすごく具体的で、分かりやすいんですよ。「耳から唇に、唇から鎖骨にキスして……ちょっと耳をハミハミしてみようか」みたいな感じで、演じている最中にいろいろアドバイスをしてくれるんです（笑）。ちょっとした細かい仕草とか、見る人が楽しめる演出がいろんなところに散りばめられていると思います。

――ベッドシーンの前に濃厚なキスシーンがあったけど、唇の感触はやっぱり女の子とは違うの？

植野堀　そうですね……そりゃそうじゃないですか!?　だって相手が男だと分かっていてキスしてるし（笑）。顔にヒゲが当たってチクチクしたりもしたな（笑）。相手がイケメンでも、やっぱり違いますよ（笑）。でも、河合さんのガッチリした体に抱きしめられて、「女性は男に抱かれると、こういう感覚なんだなあ……」と、女の人の気持ちになりながら演じました。

マイケル・ジャクソン好きの植野堀
クンは現場で振りマネを披露してく
れたのよ～

――そういう気持ちなのよ！　ベッドシーンは、念入りに拝見させていただきます！　では、まことくんのプライベートについても教えてください♪　ブログに、「鳥肌を立たせる会」を結成したと書いてありましたが、いったいどういう会合なんですか？

植野堀　TTKのことですね（笑）。これは仲間うち３人で結成した、”オーケストラが演奏するクラシックを聴いて、鳥肌を立てようじゃないか！”という会です。母親がクラシック好きで僕も中学生の頃までヴァイオリンを習っていたから、クラシックが好きなんです。オーケストラのクラシックを聴きに行く機会ってあまりないでしょ？　だからみんなで見に行こうぜ！　っていう話になって。

――着ているお洋服はすごくポップなのに、意外ね～。好きな作曲家は？

植野堀　バッハが好き。特に『2つのヴァイオリンのための協奏曲』が好きです。中学生のとき、ヴァイオリンの先生が亡くなってしまって、先生のお葬式のときにこの曲を100人ぐらいで演奏したんです。それがずっと印象に残っていて、未だによく聴くんですよね。

――それは忘れられないですね。ずばり、クラシックの魅力とは？

植野堀　曲を聴くと、いろいろ想像が膨らむところですかね。クラシックって、僕の中ではモダンなイメージがあるんです。NYとかの寂れたホテルを想像しちゃう。汚い床に毛皮のマットが敷いてあって、破れたモスグリーンのソファーに座って木製の小さなテーブルでご飯食べてますみたいな（笑）。曲によってもいろいろイメージがあって、面白いんです。

――そういう聴き方も楽しそう！　ほかに最近のマイブームなどはある？

植野堀　う～ん……洋服はずっと好きだから、もはやマイブームじゃないからなあ……。あ！　僕、BlackBerry（スマートフォン）ユーザーなんですけど、周りに使ってる人がいないから、ユーザーの友だちを増やすのに夢中です！（笑）

――BlackBerryユーザーの方、まことくんと友だちになるチャンスよ！　では最後に、映画『愛の言霊～世界の果てまで～』の見どころを、読者に向けてお願いします！
　
植野堀　ベッドシーンって言ったほうがいいですか（笑）？　僕は、裕文と慎司が出会った場所である会社での日常シーンがけっこう好きで、皆さんにも観ていただきたいです。社内で目が合ったときとか、すれ違ったときにドキドキしている空気感とか、そういう些細なところを見ていただくと、ジンワリと感じるものがあると思います。BL映画ではありますが、たまたま好きになった相手が男性だったというだけで、素直な気持ちで恋愛をしている男を演じたつもりです。自分の恋愛に置き換えることもできると思うし、主人公のふたりに感情移入しやすい作品ですので、是非劇場に脚を運んで、楽しんでください！
（小石川光希）

植野堀まこと（うえのぼり・まこと）
1986年７月30日生まれ。熊本県出身。血液型Ａ型。身長171cm。2006年４月～2008年３月まで『笑っていいとも！』（フジテレビ系）にて13代目いいとも青年隊を務め、注目を集める。主な出演作は、特別上映作品『さいごのまち』、ミュージカル『テニスの王子様』、舞台『うわさの家族』、『マハラジャモード』など。アパレルブランド「SOYOUS」のレギュラーモデルも務める。もともとスタイリストの勉強をしていたため、おしゃれレベルはかなり上級。

・公式ブログ「☆毎日がEVERYDAY」

・映画『愛の言霊～世界の果てまで～』
8月7日（土）より、渋谷・シアター・イメージフォーラムほかにてレイトショー