「新約・ジャニーズ暴露本」第4回

“ビッグ”アイドルから転落した田原俊彦、現在も続く「ほんの冗談」の悲劇

2010/08/04 16:00

 昨年、トシちゃんが上梓した自伝『職業=田原俊彦 「ありがとう」、それだけが伝わるならいいのに。』(KKロングセラーズ)には、この「ビッグ発言」の真相が初めて明かされている。

ほんの冗談のつもりで言ったこの発言は、その前後にあった言葉がまるまる省かれた。そこの部分を省略しなければすぐに冗談と分かるような内容だったのに……

 なんでもマスコミは、長女の誕生の前後、妊娠中の奥さんや、甲府の実家に住む母親と妹までも追いかけ回していたという。そんなイライラが頂点に達し、それでも家族の安全を守らないといけないという思いから開いたのが、あの会見だったそうだ。では、”前後にあった言葉”とはいったい、何だったのか。同著には、

今日はお忙しい中、マスコミ嫌いの田原俊彦のために、こうしたお暇な時間にお集りいただいてありがとうございます

 と取材陣に挨拶をしてから、会見をスタートさせたとある。


「会見場に入ってくるときから記者たちをにらみ付け、その挨拶も、敵意剥き出しの表情だったことを、よく覚えています」(当時を知る芸能リポーター)

 これでは”省略”があってもなくてもも、冗談にはならなかったような気もするが……。

今もおふくろに会うと、「まだ、生きていたのか?」などときついジョークを言ってしまい、おふくろはショックを受けるらしい

 同著にはこんな一文もあることから、どうやらトシちゃんの冗談は、いまいち冗談として人に伝わらない、そんな残念な個性、特徴があるようだ。

 これは、現在、絶賛更新中のトシちゃんのブログ『Ones upon atime in japan』からも、十分過ぎるほどに見て取れる。同ブログは、ファンからのメールにトシちゃんが答えるスタイルで綴られているのだが、6月には、”第二の田原俊彦をプロデュースして欲しい”というファンからのメールに、


「田原俊彦を超えるアーティストなんて絶対できましぇ〜〜ん! マイケル・ジャクソンは世界にたった1人しか存在しなかったように……(中略)妖精は絶対にいるんだよ。トゥインクル! トゥインクル!」

 と異常なハイテンションで答え、最後には、聞かれてもいないのに「僕、クスリやってませんから!」という危険な発言まで飛び出す始末。つい先日の7月12日のエントリーでも、

「久しぶりの京都、すごく楽しみにしています。いけず~~~! しないでネ。イク~~~~~!」

 と、ヒドいシモネタでその日のブログを締めくくっているのだ。同ブログは、ほとんどが、こうしたハイテンションで綴られており、ほかにも自虐ネタあり、ジャニーズ時代のヤンチャ自慢ありと、やりたい放題。”トシちゃん節”ともいうべき、ちょっと危なっかしい独自の文体が特徴といえば特徴なのだが、よほどのファンかマニアでない限り、「大丈夫なの?」と心配になること請け合いの仕上がりとなっているのだ。