サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー髪の毛もツバも使う!? 黒柳徹子が「美STORY」でメーク法をレクチャー カルチャー [女性誌速攻レビュー] 「美STORY」7月号 髪の毛もツバも使う!? 黒柳徹子が「美STORY」でメーク法をレクチャー 2010/05/20 21:00 女性誌速攻レビュー黒柳徹子美ST 「美 STORY」10年7月号(光文社) 今月号の「美STORY」は、満を持して黒木瞳が表紙&インタビューで登場。もともとアンチエイジングの代名詞のような存在だったので、黒木瞳がいつ表紙に登場するのか楽しみにしていました。が実際表紙を飾った姿を見ると、キャバ嬢かと見間違うほどの美魔女(読者モデル)を抱えている同誌のイメージに比べ、黒木さんが地味過ぎる……。49歳の黒木さんは「見た目が若い」として一般的な支持を得てますが、「美STORY」のリアル読者にとっては見た目が若いのは当たり前。彼女たちは、夫はもちろん年下のパーソナルトレーナーをゲットするために、ギャルに負けない”女っぷり”を手に入れていないと、女としての価値を認めないのです。それゆえ、特に黒木さんはこの雑誌のスタンスとは合わなかったようです。残念。ただ一点、黒木さんが孔雀みたいな服を着させられているのが見物ですので、ぜひ。 <トピック> ◎女はひとりでは、キレイになれない! ◎360度”夏老け”撃退BOOK ◎ドキドキさせる”ちょいエッチ”マッサージ(はあと) ■情熱はほどほどに 今月号の大特集は「女はひとりでは、キレイになれない!」です。要は美意識の高い女性は情報収集能力が高く、さらには似た者同士で強固なネットワークを張りめぐらせてますよ、ということです。確かに各派閥ごとに、見分けがつかないほどのクリソツ具合です。トワラー(君島十和子)一派は、巻き髪でエルメスのバーキンを抱え、同じ角度で首をかしげる。チズラー(佐伯チズさん)一派は、地味顔で比較的に薄化粧。そして極めつきは、益若つばさと山咲千里のツインズ具合。山咲千里っていつからこんな風になっちゃったんだっけ? と思いつつも、会話を追ってみると、 「日本女子をドール顔に導いた尊敬するつーちゃん」 「つばさイズムのおかげで、更年期もガール心だと覚悟できたの(涙)」 「年齢に限界を持たせないで、若い人の情報を取り入れて、未知なる自分に出会うと元気がでるの。(略)いつも恋するように身支度したいもの」 と、すっかり益若教を信仰しているようです。確かにトワラーも信仰と類似するほどの情熱を持ってらっしゃる方がいるようですし、「美」という形のないものを突き詰めると、宗教化していくのでしょうね。宗教が悪いというより、自分と信仰対象との距離感を見失うと、本当に危険な事態になる……美容ページからこんなことにまで思いを馳せてしまいました。 ■完全にアダルト「an・an」 今月の”現役感キープ企画”は「ドキドキさせる ”ちょいエッチ”マッサージ」です。ともすればセックスレスに陥ってしまう「美STORY」世代。夫婦でマッサージし合えば美容にもよし、前戯としても使えて一石二鳥! と言わんばかりに、無駄にムーディーな写真が多数掲載されています。しかも夫はパンツ一丁、妻はシルクのスリップですってよ、奥さま! マッサージなんだから服脱ぐ必要ないじゃん、なんて無粋なことを言ってはなりませぬ。「美STORY」編集部が盛り上げるために、 「スキンシップが何より大切だから夫の手は妻の膝に置くのが鉄則!」 「上から攻められるように触れられてセクシーな気分に」 と、煽ってくれているじゃないですか。今宵、日本中の家庭がコレを読んで、マッサージ(だけにとどまらず)に勤しんでくれることを望みます。 ■その徹底的な姿勢が「美STORY」との相性GOOD! そして、そんなエロス漂うページをめくると、ドーンと存在を主張してくるのが、サイゾーウーマンのアイドル、黒柳徹子サマです。その名も「美先輩たちに聞く! 50代からの”ルール無用”メーク」にご登場です。しかし、ルール無用メークって……。そんな編集部の悪意を知ってか知らずか(というより、普段の『徹子の部屋』での悪意の方が勝っているから、悪意だと気付いていない)、徹子さんたらトビラのページで「メーキャップは人格を表わす」という座右の銘を掲げています。あまりに達筆すぎて、「黒柳徹子」という名前がまったく読めませんが……。 そして、「私のメーキャップの個性は親しみやすい顔」と、よく読むとまったく意味不明なことを発言なさったり、「40代に完成した囲み目メーク、agehaメーキャップの元祖は私なの」と変わらず自分本位の発言をされています。もう、トットちゃんたら、全部を自分中心に考えるんだから♪ メークに関しても、「メーク前マッサージから完成までだいたい20分。(略)横目でテレビを見ながらやっているから乱暴です」と告白したり、「30年前に舞台でおでこを出すとき、上手に描いてもらったまゆ毛を黒くなぞって紙に写し、切り抜いて眉毛テンプレートを作った経験も」と、秘密のベールもとい秘密の前髪に隠れたまゆ毛について語ったり。 さらに衝撃告白を2連発。 「昔はフランス製の高価なつけまつ毛のみで、使っていたのは淡谷のり子さんくらい。だからマッチ箱と木綿糸と髪の毛で作ったの」 「アイラインだけだとキッキっとした趣のない顔になるの。ぼんやりした顔にするには、ぺペッとつばでアイシャドウをぼかします」 自分の髪の毛でつけまつ毛を作り、ツバでグラデーションをつける……さすがユニセフ大使はエコなメークをしていらっしゃいます。すごい! 何の参考にもならないけどすごい! やっぱりトットちゃんは「美STORY」の美魔女たちを蹴散らすくらいの存在感を見せつけました。アッパレ! というわけで、「別冊 徹子の化粧」というムックを作れそう、というくらい密度の濃かった今月の「美STORY」。徹子が登場した正味2ページで買う価値アリです。正直そのページ以外は、いつもに比べてパワーダウンしていますが、徹子で±0にまで持って行ってます。そして来月号予告を見ると、「私の『ブチャイク』大脱出作戦!」とのこと。徹子の告白ぐらいの、壮絶なエピソードを楽しみにしています! (小島かほり) 「美STORY」 トットちゃん、本当にサイゾーウーマンに出てほしいよ 【この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでます】 ・プチプラ美容法の裏で、南果歩と辻仁成が誌上共演した「美STORY」 ・中年女性の神髄はココにあり! 「美 STORY」という魑魅魍魎の世界 ・上品な仮面の下に、下世話な世界が広がる「美STORY」マジック! 最終更新:2010/05/20 21:00 次の記事 目撃情報多数、それでもマスコミが山P&北川カップルを書かないワケ >