"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り！【第16回】

小栗旬「合コンお待ち帰り」だけじゃすまない、”ある疑惑”が発生

2010/02/16 17:00

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る！

第16回（2/11～2/16発売号より）

　バンクーバー冬季五輪が開幕したが、なぜか最大の話題はハーフパイプの国母和宏選手。確かに服装も態度も悪かったけど、出場停止まで取り沙汰されるのはどうかと思う。相撲協会が朝青龍を引退に追い込んだ構図と似ているかも。橋本聖子団長の”男気”で競技には出場できることになったが、スポーツ協会の体質ってどこもくさい物には蓋、なのね。

1位「激写！　小栗旬『合コン美女』ホテルお持ち帰り」（「週刊女性」（3月2日号）
2位「東野幸治　”鬼嫁”１晩20万円!!　ホスト豪遊2年間」（「女性自身」（3月2日号）
3位「アザだらけの身体で『それでも愛してるの……』」（「週刊女性」（3月2日号）
3位「船越英一郎　85歳母を介護の妹が『うつ自殺』　孤立を深めた兄嫁松居一代の『断絶FAX！』」（「女性自身」（3月2日号）
※「女性セブン」は合併号休みのためナシ

　まったく男ってやつは。山田優という素敵な恋人と、お正月には家族を伴って仲良くハワイ旅行に出かけラブラブぶりを見せつけた男が、同棲中で結婚に向け都内に3億円のマンション2軒をキャッシュで購入した男が、もう浮気かい!!

　2月8日、小栗は恵比寿で3対3の合コンをしたという。合コンだけならまだしも、その後近くの超高級ホテルに合コン相手の女性を”お持ち帰り”したと記事にはある。まあ、怒っても仕方ないか、モテモテの小栗クンだからね。

　だが、記事ではまったく触れていないが、よーく読むと”浮気”どころではない”ある疑惑”が浮上する。

　当初ホテルにチェックインしたのは小栗と連れの男性、計2人。その後小栗だけがホテルを出て、戻ってきたのは小栗と合コン女性、さらにもう一人の男性。ということは部屋には男3人に女1人がいる状態。そして2時間後の深夜4時、ホテルから小栗が一人で姿を現し、小走りでタクシーに乗り込み帰宅（たぶん）。部屋には男2人、女1人が残っていると推測できる。

　記事にはこんな件も。

「小栗さんは、以前から自宅に友人を招いて飲むのが大好き」

　にもかかわらず、超高級ホテルの1室で、4人は一体何をしていたのでしょう。密室なのだから、それは4人以外には分かるはずもないけど、この妄想から離れられない。怖い。

　次もけっこう怖い。芸人の東野は”鬼嫁”をテレビでもよくネタにしている。しかしここまで悲惨で赤裸々な事実を突きつけられると、さすがに――。

　東野妻はホストクラブで豪遊しているらしい。ドンペリでシャンパンタワーをしたこともあり、2年間で1,000万円も使った。夫はそれをほぼ了承している。妻はこっそり貯金を引き出して、ブランド物を買いあさっていた。東野の金でネイルサロンをオープンしたが、すぐに潰した。1億円もの家を建てさせた直後、離婚を言い渡した。それでも東野は奥さんに頼み込み、一緒に暮らしているのだとか。

　一度離婚し、今は未入籍のまま、寝室も別での家庭内別居状態だ。東野嫁が怖い。

　一方東野は「自身」記者の質問に誠実に応える。

「（未入籍でも）僕が死んだら奥さんにお金が流れるシステムになっています。面倒はみなあかんなぁって」
「大きい借りがありますから、それは男として裏切ったらあかんでしょ！　ただ向こうの愛情はぜーんぜんなさそうですけどね」

　惚れた男の悲哀か、昔世話になった女に対する男気か。記事を読んで、東野のファンになってしまった。女性週刊誌は”男の性”を垣間見られる媒体でもある。
　
　3位は人生のやるせなさという点で似ているので同位にした。

　一つは、宮城県石巻市で起こった、少年による交際相手家族殺傷、連れ去り事件だ。子供までいるのに暴力を振るわれ、実家に逃げた少女。暴力の後、男は土下座して謝り、やさしく振舞う。情にほだされ因りを戻すの連続だ。警察には相談するが、被害届けを出す決意がなかなかもてない。

　見かねた姉が防波堤になるが、少年は逆恨み。子分と一緒に実家に乗り込むが、子分も怖くて仕方なく従っただけ。実家に泊り込んでいたボディガード役の男性も重傷を追い、心配して駆けつけていた友人も姉と一緒に殺された。

　もう一つは、惚れた女との結婚を家族に反対された男（船越）は、女（松居）を選ぶ。両親と男の関係は以来ギクシャクしたままだが、それを必死で取り持とうとする妹。妹は家業の旅館女将という重責も重なった。そしてうつ病を発症、自殺。人間、家族の憎悪と愛情が絡み合う、解決の難しいどうしようもない現実。女性週刊誌の要素をたっぷり含んだ事件ともいえるが、なんともやるせない。