サイゾーウーマンコラム華やかな航空業界合コンが、”HISを激励する会”に!(後編) コラム [連載] 水谷舞の合コン四季報 華やかな航空業界合コンが、”HISを激励する会”に!(後編) 2009/08/17 17:00 水谷舞の合コン四季報女の価値観 “合コン総研アナリスト”水谷舞がお送りします ――元JALのCAで、合コンでお相手した企業は150社以上! の自称”合コン総研アナリスト”水谷が、実地調査(=合コン)をベースに上流メンズを辛口ジャッジ! 前回の続き 旅行大手のHISメンズとはお色気トークなしのまま合コン中盤に突入。メインディッシュの北京ダックが恭しく円卓テーブルに並べられる頃、HISに古くから伝わる逸話「クロアチアの呪い伝説」が明らかに。これまで散々海外フライトして来た水谷にとっても驚きを隠せない内容でした! 「旅行会社も航空会社も世界情勢の影響はもろに被るよね。こないだはSARSや津波で香港、インドネシアの人気は一時ガタ落ちだった。9.11もかなりキツかったなぁ」と、振り返る若手営業マンI氏に、キツかったのはそれだけじゃない……、と言葉を被せたのは白髪混じりのベテラン営業マンH氏。 「旅行会社が近年で大損害を被ったのは98年フランスワールドカップだよ。このとき、日本中の旅行会社が、現地のブローカーから観戦チケットが届かないっていう詐欺に遭った。真っ青になった旅行各社が皆フランスに飛んでチケットを買い漁ったんだ。20万に高騰したチケットでも何でも構わずかき集め、それでも結局、3万人が観戦できなかった」 当時の思い出がよみがえったのか、苦渋の表情を見せるH氏。まだ入社前だったI氏は真剣に聞き入っている様子。 「ここからが本題なんだけど、日本がクロアチアに負けたのは、日本中の旅行会社の念力を総動員してクロアチアに勝たせてあげたからなんだ」 念力なんて単語が出てきて驚きですが、勝たせてあげたんなんて一体どうして?? 「チケット詐欺で旅行会社は既に何十億も損してるのに、これ以上サポーターの怒りを増大させてはマズかった。ワールドカップ初出場の第一試合目で日本が勝っていたら、日本サッカー史上に残る歴史的瞬間に立ち会えるはずだったサポーターの怒りに火がついて、その矛先はこっちにくるからね。だからクロアチアのエースがゴールした時は本気でガッツポーズ! これが有名な”クロアチアの呪い”だよ」 「良かった~その時まだ入社してなくて」と、H氏を横目に胸を撫で下ろしているI氏。 「だからさ、チケット空売り詐欺事件が今でもトラウマ。スポーツ観戦ツアーは魅力的だけど、ブローカー介在だから本当にチケット届くか分からない。日本の旅行会社はスポーツイベントに弱腰だって言われても、そういう過去があるから仕方がないんだよ」 「私も現役の頃、W杯開催で羽田→ドイツ・ケルンのチャーター便に振り分けられて、ケルンに行けルン♪ って喜んでたら日本は予選敗退。便もキャンセルになってしまったわ」と水谷が決死のオウンゴールを仕掛けてもH氏には突っ込む気力もなく、それほどまでに旅行会社にとって手痛い過去だったのだと想像できます。 暗い過去は水に流しましょう! さて前回に引き続きエンジョイ旅プラン中・上級編は? 「タイやベトナムの2ランクぐらい上のホテルに泊ってオプションツアーなんかつけずホテルライフを満喫するのがいいんじゃないかな。日本人はホテルの施設を使うのが一番下手だと思う。コンシェルジュに色々気軽に尋ねればいいんだよ。日本人は皆照れ屋だけど、聞かないと損だよ。せっかくいいホテル泊るんなら、そうした設備をちゃんと使いこなせばオプションをつけなくても十分楽しめるよ」とオススメするH氏。 夏は繁忙期だけど頑張って! と水谷が再びエールを送ると「色々不満はあるけれど、それ以上にやっぱり旅が好きだから頑張れる」と、さっきとは一転清々しい表情の二人。合コンのはずがいつのまにか「HISを激励する会」になってしまいましたが、さもありなん。 格安航空券販売など、日本人の海外渡航を身近にしたHISの功績は大きいです。「クロアチアの呪い」を背にして頑張る、お二人のますますの活躍を期待しています! ◎合コンメンズ判定★★★ 元CA水谷と業界が近いので合コンというより、職場帰りの飲み会に近いノリになってしまいましたが、海外ネタ豊富なHISメンズのトークは◎。ただし、旅行業は利益率が低いので基本的に薄給です。日頃、旅行客のワガママ、トラブル対応に鍛えられている彼らは手配、予約は得意中の得意! HISからCAに転職した先輩は、自分の海外挙式をウエディングプランナーに任せず全て完璧にプロデュースしていました。そんなHISメンズなら、お金かけなくても楽しめるデートスポットに色々案内してくれるハズ♪ という訳で今回は星3つを進呈します! 水谷 舞(みずたに・まい) 大学卒業後、日本航空入社。NY、パリ、ミラノ便など、国際線ビジネス、ファーストクラスを中心に約5年間乗務。現在はレポーター、女優業の傍ら、「合コンは最高のエンターテインメント」をモットーに、”合コン総研アナリスト”として活躍中。公式ブログ「MY FAVORITE THINGS」も随時更新中。 <バックナンバー> 【第1回】マンガのような口説き方に見る、ゴールドマン・サックス男の真髄 【第2回】無形文化財に指定したい! 電通マンの完成されたおバカ芸 【第3回】仕事で鍛えられた連係プレー! 住商マンは芸人並みの盛り上げ上手 【第4回】因縁の再試合、いよいよ本性を現した電通マンの下ネタ暴走ぶり! 【第5回】合コンでも”真面目”がウリ! エーザイのうぶさに胸キュン♪ 【第6回】激務ゆえに変態気質!? 生々しい発言が飛び交う、産婦人科医合コン 【第7回】随所に感じるケチケチ具合! 住友信託、色気なしの合コントーク 【第8回】一見ホスト風でも、中身は紳士! クレディ・スイスの優雅な合コンタイム 【第9回】 激しい口説きバトルが勃発! プルデンシャル生命の剛腕合コン 【第10回】 合コンにはバスで参加! 困窮するNECの誠実さに関心 【第11回】 板についた”公僕”ぶり! 東大出・総務省官僚の合コン掌握術 【第12回】 韓流ドラマ的純愛が現実に!? 東レのド直球合コン 【第13回】 旅行会社HISとの同業者合コン、楽しいはずが愚痴ばかり!?(前編) 最終更新:2019/05/17 21:12 次の記事 鈴木亜美がDJ活動にご執心! 明るみに出る芸能人のクラブ活動 >