蒼井そらが見せる、深夜のシュールな「説教コント」
今回ツッコませていただくのは、11月24日放送分の深夜番組『おねがい!マスカット』。
おぎやはぎが司会を務め、蒼井そらを中心に、20名ほどの「アイドル」(AV女優?)たちが毎回セクシーな衣装で登場するお色気バラエティだという。
パッと見では、薄着のおねえちゃんたちが戯れ、いろんなチラリを披露してくれる、深夜にありがちなぬる〜い番組だと思っていた。だが、この日繰り広げられた「蒼井そらダメ出しドキュメント」は、ほとんどそのまんま「ガキの使い」の世界!
蒼井そらが楽屋で、他のアイドルの子たち一人一人にダメ出しをしていくという設定だったのだが、まるでガースー(菅賢治)の悪ふざけ、あるいは、罰ゲームの進行役・藤原の仕切りのように、くどいほどの「かぶせ」「天丼」が行われていた。
蒼井そらとアイドルの子のやりとりは、たとえばこんなだ。
「おまえ、バカだろ」(蒼井)→「バカじゃねえっす」、「おまえ、今、笑っただろ」(蒼井)→「笑ってねえっす」→「笑ってねえっすって何だよ?」→「笑ってねえっすって言ってねえっす」
これを執拗に長々と、延々と繰り返していく。また、別の子には、
「おまえ、キャラたってないんだよ。もうこれから『ゴリラ』でいいじゃん」(蒼井)→「ゴリラはちょっとキツイです」→「もう、ゴリラでいいよ」→「ゴリラはちょっとキツイです」
何度も何度もたたみ掛けるように繰り返すやりとり。その間、周りの子たち、さらに、蒼井そら本人までも、何度も噴き出しそうになるのをこらえ、横を向いたり、うつむいたり……。
「ガキ使」でも、藤原にココリコ遠藤が無理難題を言われ、ヘンなことをやらされる間、ダウンタウンや田中などが必死で下を向いて笑いをこらえるというお約束のパターンがあるが、ソレとそっくりなのだ。
さらに、蒼井に「ハイウェスト」の服をいじられ、キレた貧乏キャラの子が、こう叫ぶ。
「だったらもう、○せばいいじゃないですか!(※ピー音:2ちゃんねるでは「殺せば」?「犯せば?」と推測されていた)→「なんで○すんだよ」→「○せばいい!」→「○さないよ」→「○せよ!」→「もうお前、帰れよ!」→「帰らない!」→「帰れって言ってんだろ」→「帰らない!!」→「帰れよ!」
それを受け、キレ気味に叫んだ締めの言葉が、コレだ。
「泊まってやる!」
もう無茶苦茶だ。これ、「ガキの使い」そっくりの茶番でありつつ、森三中のお約束のギャグにもよく似ていて、途中から、「いつ相撲が始まるんだろう」などとちょっと期待してしまったり……。
セクシーねえちゃんたちが見せてくれる「ガキの使い」ばりの渾身のコント。思いがけない深夜の掘り出しモノかもしれません。
(田幸和歌子)
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