[TVツッコミ道場]

「カーナビ持って走れ」 徹子のむちゃぶりに、間寛平惨敗

2008/11/25 18:00

 今回ツッコませていただくのは、11月21日放送の「徹子の部屋」(テレ朝系)。

「いきなり『かいーの』って、おっしゃって。それが私はちょっと分からなくて(中略)失礼しました」

という”謝罪”から始まった。

 ゲストは間寛平。以前出演した際に、「ナメナメクジクジ」「いくつになっても甘えん坊」など、数々のギャグを繰り出しては、徹子に通じずに「惨敗」したというところから番組は始まった。今回はリベンジできるのであろうか?


 メインテーマは、寛平が年末から約3年かけて挑む、3万6000キロにおよぶ地球一周マラソン「アースマラソン」に出場するにあたっての意気込みだ。陸路はラン、海路はヨットでという過酷なもの。ここに、芸人キラー・徹子が切り込んでいく。「いくつになっても甘えん坊」「チャッチャマンボ、チャチャマンボ」のギャグを織り交ぜながら走ってはどうか、と奇妙な提案をするのである。


 これに対し、「チャッチャマンボ、チャチャマンボ、パキューン、パキューン!」とやったあと、「走られへんわ!」と、綺麗なノリツッコミで返す寛平。しかし、「じゃあ、ヨットの中で」と、徹子リターン。さらに、「そんなんやっとったら、波で外へ放り出されますよ」と言う寛平に、さらりと一言。

「大丈夫ですよ。それで放り出されるようなアナタじゃないでしょ」

 徹子さん、どこに根拠があって、そんな自信たっぷりなんですか。

 ようやく本題の「アースマラソン」そのものに話題が移っても、徹子節は止まらない。地図上の太平洋を指差し、「『いくつになっても甘えん坊』やっていただきながら、このへんで」と、海の上で、誰に向けてかわからないが、ギャグをやれという。寛平が、アメリカ大陸では「オーバマー! アーメマー!と言いながら走ります」と言うと、「オバマ、アマナイワ……」徹子、言えてない。「アメマ、アメマ」と寛平に訂正されるが、「で、ロサンゼルスから……」と、無視して自分が聞きたいことを聞く。

 徹子の「むちゃぶり」は続き、CMに入るごとに、「いくつになっても甘えん坊」を強要。その後エンディング含め、計4回やることに。


 そして、徹子ワールドが最高潮に達したやり取りが、これ。

「カーナビだけ持っていけば、カーナビで方角教えてもらえるんじゃないの?」

 「?」だらけの表情をする寛平。

「カーナビを手に持って走れないの?」
「ずっと持っとくのも、重たいでしょ」

 なんだ? このやり取り。その後もしばらく、カーナビを気にしてばかりの徹子。

「カーナビとアナタがしょっちゅう連絡を取り合えば」
「カーナビと?」

 最終的に周囲を見渡しながら寛平が発した一言が、これだった。

「……誰か、しっかりした人、いてへん?」

 地球一周マラソン、出発前にリタイアに追い込まれちゃいそうな寛平さんでした。
(太田サトル)

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最終更新:2009/12/29 21:50