サイゾーウーマンコラムマツコを溺愛する黒柳徹子 コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 マツコに注がれる、黒柳徹子の「追い詰める」という深い愛情と試練 2012/03/30 21:00 週刊ヒトコト斬り 『マツコの部屋 アタシ、誰のために生きてるの? 編』/ポニーキャニオン ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎棺桶を見据えた名勝負 「徹子芸人」を経て、すっかりその扱いにくさ、やりにくさ、絡みにくさがウリとなるという、新たなステージを見せる黒柳徹子。今回はマツコ・デラックスと組み『徹子とマツコの音楽時代』(テレビ朝日系)で大物歌手とトーク。その絡みにくさは、大物歌手をスルーし、すべて助け船を出してくれているマツコに被弾していた。マツコの額にあんな大量の汗が浮かんでるの、テレビの画面で初めて見たわ。あの体格だから汗はいつもかいているんだろうが、通常の番組では途中でリタッチしてるんだと思う。そういう普通のことが行われない、行えない、独特の流れ……。イッツ徹子ワールド。見てるこっちまでちょっと緊張だ。 今、この徹子の味を損なわないよう、でも放送事故を起こさぬよう、ギリギリのところで彼女を扱えるのは、マツコしかいない気もする。なんたって徹子本人がマツコをいたくお気に入りの様子。こんな風に徹子に好かれるタレントってあまり見たことない。死後、遺言で徹子からいろんなもんを譲られるんだろうなぁ。でも、体格を考えると、徹子より先にマツコが……、という可能性も十分ありうる気がする。徹子が先かマツコが先か。考えると手に汗握る。結構いい勝負かもしれん。 ◎RIKACOだったらサラサーティ 上野樹里がキャラクターを務める、若い女のコ向けのブランド「E hyphen world gallery」の新CM。オシャレでカワイイ感じに作ってあるが、ストーリーはといえば「トイレが我慢できず、男子便所に駆け込み用を足せてああよかった」って内容。最後の涼しげなどや顔も、着ている洋服がお気に入りだからではなく、単に排泄物出した爽快感から来てるようにしか見えないんだが。若い女のコの「カワイイ洋服着てうれしいな」というシチュエーションは、他にいくらでもあると思うのだが。CM作るのヘタか。 ◎本当は怖い魔法使い 「お○んこ発言」で、MXテレビ『5時に夢中!』から閉め出しを喰らった西原理恵子。「相方」の高須クリニック院長は、これを受けて即スポンサー降板! ただでさえ、司会が4月からふかわりょうに変わるってんで、どんよりムードが漂ってんのに、もう大荒れ(泣)。いまさら放送禁止用語のひとつやふたつが何だ。この番組はそういうことに関して治外法権だから面白いのに。上層部ってどこもホントうんこみたいなヤツばっかだよな。 つーか、本当は「お○んこ」が引っかかったんじゃなくて、「ディズニー批判」で出禁にされたと思うのだが。事件の前週、西原理恵子は、ディズニーが出した園内掃除のノウハウ本(啓発系)に、「砂金掘りにスコップ売るような本でしょ」と虫唾が走るような顔して吐き捨てていた。これが導火線になったと思うのだが。「ディズニーを批判した」ってことでクビにするといろいろ面倒だけど、放送禁止用語なら体よくそこに付け込みお払い箱にできる。そういうことだと思うのだが。 結局、MXテレビは、高須クリニックより、ディズニーを取ったって話だ。ディズニーって、ある意味本当に魔法が使えるから。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・10年ぶりにドラマ主演した中山美穂にみた「昭和の名残」 ・春の風物詩、四谷学院の東大合格者CMの惜しいところ ・ダサいというレベルを越えた、ジャイアンツの新ユニフォームに思うコト 最終更新:2019/05/22 19:22 次の記事 芸能レポーターがテレビから消えた >