サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー元オリーブ少女にも牙を向く、「an・an」の”ちょい遅れ女”ディスが痛快! カルチャー [女性誌速攻レビュー]「an・an」9月21日号 元オリーブ少女にも牙を向く、「an・an」の”ちょい遅れ女”ディスが痛快! 2011/09/14 16:00 女性誌速攻レビューan・an 「an・an」(マガジンハウス)9月21日号 今週の「an・an」(マガジンハウス)は、特集「いい女ランキング」。「読者が選ぶ!! 2011年”いい女”ランキング発表!」だそうです。女の格付けと言えば、「週刊文春」(文藝春秋)の「嫌いな女」ランキングもしくは「BUBKA」(コアマガジン)の「好きな女」ランキング、あたりが毎回話題にあがっていますが、こちらの方はマジでどうかと思う人選である意味見逃せません。だって、おしゃれの師匠部門第1位がIMALUですよ? 美乳第1位が藤井リナ? 政治力や編集部の計らいが垣間見える見逃せないランキングになっています。 <トピックス> ◎韓国美人にいい女が多い理由 ◎”ちょい遅れ女”にならないために ◎大人気の”豚肉”を食べたい(はぁと) ■韓国ageも大概に ランキングページをサクッと飛ばし、「韓国美人にいい女が多い理由」という企画をみていきましょう。「いい女が多い理由」なんてもったいつけた見出しをつけてますが、韓国女性の素晴らしさを語っている内容なだけ。で、掲げられている美点は8つ。「貞淑」「美にこだわる」「男を立てる」「議論ができる」「頭がいい」「家族を大事にする」「情熱的」「自分の感情に素直」。8つのうち「男を立てる」の部分には、囲みで「韓国文化と儒教の思想」を説き、男を立てるのが美点だけれど「どんな男にも尽くすのは儒教的にはバカ女」とフォローも忘れていません。 また、美へのこだわりについても「醜いよりも美しいほうが道徳的に正しいと判断されるため、整形への罪悪感がないのかも」とのこと。道徳のために顔をいじっている、というエクスキューズはなんとも合理的。そりゃ韓国女性もメス入れるわ~。 さらに、K-POPアイドルZE:Aが韓国と日本の女性の違いを解説しています。一言でいうと日本女性は「声がすごくかわいい」「優しい」ですって。韓国は親を大事にする料理がうまい、美に投資する、などなど。日本に強い愛がある人間ではない筆者ですが、この企画を見ていると「日本人女はイケてないんですか?」と喧嘩腰になってしまいました。全編にわたる韓国女性賛美に、「分かった、お前たちの言いたいことは十分に分かったから、落ち着けって」と思わず声をかけたくなりました。ま、次号が韓国特集だからってのもありますが。 ■ダサい同性へのディスが噴出! 「an・an」のいじわるな目線が冴えている企画「”ちょい遅れ女”にならないために。」にも注目! ”あの人、いい女気取ってるけど、ちょっと痛くない?”って女を3ジャンル×3タイプに分けて解説した内容です。例えばチーム・メスは「女の賞味期限を徹底的に意識して若さや潤いを渇望するタイプ。男から求められるのが何よりのご馳走」という生態で、チーム・ナチュラルは「30代後半がメイン。『あの年で森ガールって言われても』の声多数。ナチュラルな半面、自分探しに必死」といった感じで分類しています。ナチュラルは間違いなくオリーブ少女の残党か「ku:nel」(マガジンハウス)読者かと思われますが、それを”痛い”と言い放つ「an・an」の肝っ玉にもビックリ。お宅の会社が育てた女たちでしょ! しかし、メスには井川遥を、ナチュラルには永作博美を目指していきましょうと、高いハードルながら行き先を提示してくれています。 中でも筆者の心が痛んだのはチーム・本物志向の生態。「こだわりを持つ自分が好き」な性格ゆえ、ただのアイドル好きなのに「私は他の女たちには分からない彼の魅力にハマってるの」といちいち理屈をつけてミーハーさを否定、大人になってからアイドルオタクになったためお金のかけ方が半端ない、などなど……。辛酸なめ子さんも「自分のアイドルは別格で、他はこきおろしたりするなど、歪んだ精神構造を見せます」とコメントしています。いるわ~、知り合いにいすぎて心が痛いわ~。 でも、こうして「あの女古いし痛いよね」と感じるのは結局、「自分の中にもその芽があるから気づくんだよね~」とOL3人の座談会で締めくくります。このOLによる”職場にいる痛い女”会話もとても痛快でした。久しぶりにこの手の企画を「an・an」で見ましたが、やっぱり面白い。「一生、女!」を掲げる女性誌をおちょくるようなノリかつ、自分のところのお客さんにもちょっかいを出す芸当は「an・an」ならではですね。もっとヤッちゃって! この他に、長澤まさみと麻生久美子が豚肉料理に舌鼓を打つグルメ企画に、向井理、斎藤工、中村蒼の高クオリティーなグラビアがあったりとボリューム感あり。それなのに表紙からは今号の面白さが一切伝わらないのがもったいない限りです。 (二宮まい) 『an・an (アン・アン) 2011年 9/21号』 憧れの大人第1位の中谷美紀が表紙 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】 ・「an・an」の全女性風俗嬢計画が加速! 「精●を口から垂らすと彼も満足」 ・「non-no」女子が無敵だった! 「an・an」が弾きだした黄金の女性像 ・ダメ男好きはミルフィーユとタケノコを食するよう「an・an」が提唱! 最終更新:2011/09/15 14:33 次の記事 自殺未遂した加護亜依へ中澤裕子からのメッセージにファンが感涙! >