サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」杉本彩の実家は本当に名家? 絶縁状態の母の言動から探る コラム 噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第91回】 杉本彩の実家は本当に名家? 絶縁状態の母の言動から探る 2011/09/06 22:00 杉本彩女性週刊誌ぶった斬り!女の価値観小林幸子 「週刊女性」9月20日号(主婦と生活社) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 第91回(9/1~9/6発売号より) 新聞社などが実施した世論調査で、増税賛成が6割にも上ったという。本当か!? 民主党政権発足以来、やたらと乱発される世論調査だが、多くの問題点をはらんでいる。質問方法によっては結果が大きく左右されるし、恣意的な質問も多い。今回賛成と答えた人の多くが、税金の無駄使い削減、行政改革などさまざまな条件付きだと思うが、こうした内実は無視され、数字だけが一人歩きする。財務省はこの結果をして「国民の過半数」は増税賛成、増税は規定路線とほくそえんでいるに違いない。それに加担するマスコミ。恐ろしい。 1位「『あんな男を松山家に入れるなんて許せない!』杉本彩の婿取り再婚に断絶母・妹が涙の激怒」(「週刊女性」9月20日号) 2位「小林幸子を溶かした”バツ2夫”の乗り換え婚」(「週刊女性」9月20日号) 3位「野田佳彦首相 ”ワリカン”首相の財布を握るしっかり妻の”へそくり”は60万円!」(「女性自身」9月20日号) 43歳の杉本彩が、2歳年下の個人事務所副社長と再婚した。しかも前回同様”婿取り”である。8月31日に行われた会見では杉本パワーが炸裂、「13年前からずっと結婚したいと言われいていたが、嫌だと真っ向から言っていた」「愛とエロスとユーモアがある家庭を作りたい」「エロスは必要。結婚してもずっと男と女の関係でいたい」と語り、マスコミも好意的に取り上げた会見であった。 しかし――。この結婚に激怒しているのが、実母と妹だという。確かに再婚会見の際、杉本は「家族に再婚を知らせていない」と語っていたが、「週女」はそんな杉本の母に杉本再婚について直撃。そのコメントは異様としか思えないものだった。 「うちの家柄とは合わないです。私は結婚を認めません」 「(ふたりに)子どもができたら私、ショック死するかもしれません」 いや再婚や相手のことだけではない。 「友達から”みんな、杉本彩さんはポルノ女優っていってはるよ”って」 「自分の娘が杉本彩っていうのが本当に恥ずかしくて」 実の娘に向けての怨念ともいうべき言葉を発している。確かにこの家族、杉本が設立した化粧品会社をめぐり、昨年に絶縁。同時に杉本はそれまで母親に送っていた仕送りをストップしたのだ。これは昨年発売された杉本自身の自伝や女性週刊誌などで明らかになっていたが、確執は未だ続行中のようだ。芸能人の結婚に絡む家族のドロドロ、広がる確執、当事者のからの罵詈雑言コメント、まさに女性週刊誌の面目躍如といった記事である。「セブン」でも杉本再婚を取り上げているが、妹の「連絡は受けていない。母もまだ知らないと思う」というコメントを掲載しているだけ。母親にたどり着いた「週女」の圧勝である。 今回の杉本騒動の根底にあるのは、経済的に一家を抱える有名人とそれに頼る家族の確執だ。こうした事例は過去にもいくつかあった。松坂慶子の結婚に大反対し絶縁した父、イチローの結婚後も口出しして子離れできないで絶縁されたチチロー。古くは美空ひばりや江利チエミも家族のシガラミが付いて回った。稼ぐ子どもと、その利権を手放したくない肉親。杉本もこの系譜に属するだろう。 だが興味深いのは、母親の怒りの原点はどうやら彼女の”家柄”にあるらしいということだ。母親が語るには、自身の生家は京都の松山家という”名家”だという。どんな名家なのかは知らないが、母親はそれを必死で守ってきた。なのにあんな男を婿入りさせて――。さすがお公家さんの京都。家柄は大切らしい。だが杉本の自伝やプロフィールを調べてみると、どうも名家らしくないエピソードが満載だ。 祇園に生まれた杉本の父はサラリーマン、母はテイラー(ウィキペディアによると両親は小料理屋となっているが)。両親は知り合いの保証人になったために借金を背負い、悪徳業者に追い詰められた。母は恋人の元へ走り離婚。そんな環境のため杉本は15歳で自殺未遂。杉本は母親の恋人に面倒を見てもらうのは嫌で、また一家を支えるため高校中退し、芸能界で成功。その後母親は恋人と破たん、二度の離婚をへてうつ病に。 名家のお嬢様出身とは思えない、杉本”母”の行状の数々。そんな母に”これまで家を守ってきた”と言われてもなんだかね。その上、これまで生活を支えてくれた娘をポルノ女優呼ばわりするのもいかがなものか。間違った気位だけは高く、ややこしい”お母はん”である。昔は良い家柄だったのかもしれないけど、それに泥を塗ったのは娘ではないと思うのだが……。 「週女」の熟女結婚2連発! ということで2位は小林幸子だ。「スポーツ報知」のスクープだったが、57歳で生涯独身かと思われた小林、まさかの結婚、しかも8歳年下の49歳会社社長ということで、ワイドショーでは驚きとお祝いを持ってこれを伝えた。だが「週女」で明らかになってしまったのが、年下夫・林秋男氏の”過去”である。しかも前妻からの暴露という、女性週刊誌にとってはなんとも”おいしい”展開で。 林氏はバツ2で、子どもも2人いる。親分肌で医療関連ビジネスも成功させ、周囲から見たら”立派な人物”だ。しかし前妻はある疑惑を心に秘めていた。「私との離婚の原因は小林幸子の存在なのでは」と。 前妻は7年ほど前に一方的に離婚を切り出され、いくつかの条件と期限まで決められてしまったという。さらに離婚直後マスコミから、「林氏と小林幸子が交際しているが、離婚の原因はそれですよね?」と聞かれたことも。要するに小林が会見で語った、林氏との出会いや交際スタート時期が前妻との婚姻期間とダブッている。これが事実なら今回の結婚は、小林の略奪婚である。前妻は絶対的確信は持てないが、とっても疑問に思っている、そしてなんとも悔しいらしい。前妻からしたら当然である。芸能マスコミが飛びつくのも当然だ。 女性の社会進出が進み、寿命は長く、婚期もどんどん遅くなる傾向の中、熟年婚はこうした問題が付きまといがちだ。萩原健一と再婚した冨田リカにも、前夫とのさまざまな問題が浮上したこともあった。だが熟年世代は、若いころに比べたら背負っているものは格段にデカイ。キレイごとでは済まないこともある。人生50年も生きているといろいろある。もちろん計算高くもなる。 小林の結婚発表のタイミングの裏に「今年、出場が危ぶまれた小林の紅白出場への話題作り」と指摘されるが、ズルくて当然である。紅白出場が危ぶまれようが、小林は大御所演歌歌手であり、芸能界で勝ち抜いてきた女だから。略奪婚と非難されないよう、うそをついても不思議ではない。そして林氏の方にも何らかのメリットがあっても当然だ。それが大人同士の結婚=契約だ。その結果責任は自分自身――杉本と小林、2人の熟女はそんなこと先刻承知だろうけど。 こんなことをうれしそうに公表していいのだろうか。新総理となった野田佳彦の資産が1,774万円という平成最貧乏だということではない。妻のへそくりが60万円ということでもない。そんなことはどうでもいい。野田首相までもが、またぞろ占い師に頼る政治家だったということだ。 3位の”野田貧乏”記事には、別枠のコラムが付随している。語るのは開運アドバイザーの翠真佑だ。どこかで聞いたことが。そう、民主党政権の初代首相・鳩山由紀夫と幸夫人にアドバイスし、”民主党の立役者”と自称している占い師だ。その後、幸夫人と決裂したらしいが、なんと野田首相とも交遊があること、そして5年前に「(野田が)総理になる人だ」と占っていたことを声高に、そしてうれしそうに語っているのである。 他にも民主党の三井わきお、松井孝治、松本剛明、樽床伸二といった政治家の名前を挙げ、「お食事をした」「(首相指名の直後)野田と電話で話した」と、まあ人脈自慢のオンパレード。不安、というより怖くなった。「占い頼みの政治」――日本の今後がとっても不安だ。さらに占ってあげたと公然と吹聴されて、政治家どもは問題なしと思っているのか。恥ずかしくないのか。それでもまだ占い師に頼るつもりか。それを”良きこと”のように掲載する「自身」。占いやスピリチュアル信仰を強固に打ち出す女性週刊誌だが、とっても疑問に思うジャンルである。 『リベラルライフ』 芸能人の家って大変だよね~ 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・皮肉な運命! 震災後に心の平穏を取り戻した中森明菜が、活動に意欲的 ・スーちゃん夫の不倫報道を責められない、”病気の妻”を持つ現実 ・3男は一家のタブー? 「女性セブン」が追った小泉ジュニアの現在 最終更新:2011/09/06 22:05 次の記事 叶姉妹が選ぶ「ガールズやゲイたちが熱狂! 階級社会を描いたドラマ」 >