英国王室の村八分

結婚式に招待されなかった悲痛な思いを、ジャングルで癒やしていたヨーク公爵夫人

2011/05/12 21:00
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元王子妃の私にもうちょっとやさしくしてよ!

 イギリスの次期国王となるチャールズ王太子の弟アンドルー王子の元妻で、金銭的にも男にもだらしないと王室から嫌われているセーラ・ファーガソンが、米人気トーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』に出演。4月29日に行われたウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウエディングに招待されず、打ちのめされた気持ちを包み隠さず語った。

 ゲストから本音を引き出す天才であるオプラから「ここまで王室に拒絶されるだなんて……」と、ロイヤルウエディングに招待されなかったことを振られたセーラは、「私が招待されなかったことは当然のことだと理解しているけれど、さすがに落ち込んだわ。自分は本当に価値のない人間なのだと打ちのめされたわ」「招待されるわけないわよね。私を招待する理由なんてないもの」と悲痛な表情で告白。

 「自分が過去に犯した過ちが原因で、私は追放された。毎日、後悔しているわ。一日の大半を、『なぜ、あんなことをしてしまったのだろう?』『なぜ、こんなに多くの過ちを犯してしまったのだろう?』って考えてる」と苦しい胸の内を明かした。

 また、「招待されなかったのは仕方ないと理解していたけれど、娘たちがドレスアップするのを手伝い、家族として結婚式に参列したかったという気持ちが大きくて」「それに、前回(1986年)ウェストミンスター寺院で式を挙げたのは私だったのよ。最後にあのバージンロードを歩いた花嫁は私だったのに」と、最後の最後まで参列したかったという本音も漏らした。

 セーラは、アンドルー王子と結婚していたころから浮気・不倫を繰り返すスキャンダル妃として白い目で見られるようになり、96年に離婚したときに判明した「贅沢三昧をしたための莫大な借金」が問題となり、英国王室だけでなく国民からも嫌われる存在となった。その後、セーラは逃げるようにニューヨークに移り、ダイエット企業の広告塔になったり、米社交界で慈善家として活動したりしていたが、2009年ごろから金銭的なトラブルに巻き込まれ、経済的にひっ迫していると伝えられるように。そして、昨年5月、英タブロイド紙に「アンドルー王子に直接会わせてあげるから、仲介料を」と持ちかけたことを暴露され、多額の金銭を要求しているところを隠し撮りした動画まで公開されてしまった。セーラは「経済的に問題を抱えており、つい、このようなことをしてしまった。とても申し訳なく思っている」と釈明したものの、国民からイギリスの大恥だと激しくバッシングされた。

 今回のロイヤルウエディングにも、招待されるわけがないとメディアは伝えており、実際に招待されなかったことが明らかになったときも、特に話題にされなかった。
 
 セーラは、オプラに対して、ロイヤルウエディング当日、英国を離れタイ王国のカメリアに滞在していたと告白。「ジャングルが私を包み込んでくれた」と癒やされたことを語った。また、結婚式当日の朝、セーラはアンドルー王子と電話で会話をしたとのことで、「気にするな。我々の結婚式も素晴らしかったじゃないか。本当に最高な日だったよ。パーフェクトなロイヤルウエディングだった」と慰められたことも明らかにした。


 ほかにも、「ダイアナと私は参列できなかったけれど、きっとダイアナはこの結婚を祝福しているわ」「キャサリンは本当に美しかったし」とも発言している。

 実は、セーラがオプラの番組で、ここまで赤裸々に気持ちを明かしたのには大きな理由がある。アメリカで最も影響力を持つ億万長者のオプラは、今年1月からテレビ放送局を立ち上げており、セーラはそのチャンネルで『Finding Sarah』というリアリティ番組を制作・出演する契約を結んでいるのだ。

 番組は6月12日に放送スタートとなり、それに先駆ける形でセーラは今回オプラのトーク番組に出演。金欠のセーラに助け舟を出してくれたオプラの期待に沿えるようにと、「ダイアナと私のときは、同棲することも一晩共に過ごすことも許されなかった。ウィリアムとキャサリンは9年間交際したけど、ダイアナは交際数カ月、私なんてディナーを2回とたった1回の週末を過ごしただけだったのよ。本当に変わったものだわ」「彼らはきっと、ダイアナと私が犯した過ちから何かを学んでくれていると思うわ」と、ダイアナ元妃の名前を頻繁に出すサービスもした。

 セーラとダイアナ元妃は遠縁に当たり、結婚前から仲が良かったと伝えられている。セーラは、離婚後にダイアナ元妃から「ファーギー、忘れないで。最高の地位にいるときは転落するしかないけれど、地べたにいるときはそんな心配もなく成長できるのよ」とアドバイスを受けたことも語り、オプラを満足させていた。

 王室のないアメリカ人は、セーラのことを「ヨーク公爵夫人」と持ち上げ、苦境から這い上がろうと奮闘するセレブだと温かい目で見てくれる。オプラの力添えを得たセーラが、51歳にして一発逆転できるかどうか。今後が楽しみだ。


「Royal Wedding-Official Album」

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最終更新:2011/05/13 14:11