『山田英季のおうちで塩レシピ』刊行インタビュー

「男の胃袋を掴む」のは可能? イケメン料理人・山田英季に本音をきいた!

2011/01/23 11:45
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白シャツが似合うイケメン料理人登場♪

 「男の胃袋を掴む」なんて、古~い! と、一蹴したくなってしまうのは、たいした料理スキルを持ち合わせていない女の遠吠え。たまーに家飲みに誘われて行ってみれば、家主の女がちゃっかりと手料理を出して、男の視線をかっさらっている姿に、「ベタな奴め」と歯ぎしりする筆者、実家暮らし。やはり今もなお、手料理をふるまえる女は高ポイントのようです。ただ、今は料理上手な男性がわんさか増えているのも事実。うっかり自分よりも料理の上手い男と付き合ってしまったら、いくら手料理でアピールしようとしても不発に終わるのでは? 料理と女にまつわる疑問を、『山田英季のおうちで塩レシピ』(マイウェイ出版)の著者・イケメン料理家の山田英季さんに直撃。ズボラでもなんとかなる「とりあえずコレ作っとけ!」な鉄板メニューもちゃっかり教えてもらいました。

 山田さんが料理人をつとめる、新宿・思い出横丁のもつ焼き屋「ウッチャン」の門戸を叩くと、出てきたのは予想していた以上のイケメン……! 本の写真はキレイめ系の印象なのに、今日は飲み屋のあんちゃん風。何その振り幅の広さ! 「いつもはこんな感じなんですよー。こっちが本性です」とはにかみながら笑う山田さん、”料理家”にしておくにはもったいないほど、文句のつけようがないほど整った顔立ちです。……何だろう、この気持ち(ドキドキ)。


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居酒屋バージョンの山田さんに萌え!

――本と実物のギャップもですし、そんな美しい顔して新宿イチの飲み屋街・思い出横丁のもつ焼き屋で働いてるのも意外性ありますね!

山田英季さん(以下、山田) 料理家として活動を始める前は、代官山のカフェで働いていたんですが、その頃からこういう店ではよく飲んでました。基本的にのんべえなんですよ(笑)。この店も、当時のカフェでの仕事仲間と立ち上げたんですよ。


――さっそくですが、山田さんみたいな料理人の胃袋を掴みたいです。プロの彼らの胃袋を唸らせるにはどうしたらいいでしょうか?

山田 どうなんでしょうねー。僕は、料理ができない女性でもいいですけどね。料理人によっては、”料理するのは仕事”と割り切っていて、家ではまったく作らない人もいますけど、僕は家でも料理します! だから、僕が家にいるとうちの妻はあんまり料理しないですね。僕の仕事が忙しいときは妻が作ってくれてますけど、休みの日なんかは何もしないで、子どもと一緒にフォークを握って「パスタ! パスタ!」って言ってますよ(笑)。

 そう、山田さんは28歳にして既婚、しかも二児の父。さすが、イケメンはやはり売れるのが早いということでしょうか。何かを期待していたわけじゃないけれど、ちょっとガッカリ、なんて。

山田 妻が休みの日に出掛けたときは、朝から僕が掃除や洗濯など家のことを全部やって、妻が帰ってくる頃にご飯が出来上がるようにしておく、とかしていますよ。僕好きなんですよ、そういう家事とか主婦業が。


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生肉をさばくその手つきも実にナチュラル。頭にタオルは"男の料理"の基本!

――理想的すぎますよ山田さん! じゃあ、料理ができる男の人と付き合ったら、「料理で胃袋掴もう」なんて思わず、ありがたく食べてるだけでいいんですね!

山田 彼氏が料理好きなら、おいしく食べればいいですよ! とは言っても、人が作ってくれるとおいしいし、嬉しいですからね。彼氏が料理上手だからって引け目に感じなくても、シンプルなものを作ってくれるだけでいい。僕も、手の込んだものよりも、炊き込みご飯や肉じゃがを無性に食べたくなるので。そういう温かみのある家庭料理を作ってくれる女性って、いいですよやっぱり。

――やはりそういうベタなところで胃袋を掴むのが良し、と。むしろ私の胃袋を掴んでくれるような男性が欲しいのですが、まったく料理に関心のない男の人を料理好きにするなんて無謀でしょうか?

山田 男の人ってやり出したらすごくハマると思うんです。スパイスを組み合わせてカレーを作ってみようとかって、ちょっと図工みたいだし。だから、きっかけ次第ですよね。例えば、料理持ち寄りのパーティーをするとみんな結構必死に作りますし、アウトドアだと「料理は男がするもの」という雰囲気があるから自然に作れますよね。きっかけとしていいと思います。

――最後に、塩さえあればなんとか料理になる山田さんの『山田英季のおうちで塩レシピ』の中から、「これを作れば胃袋掴める」というレシピを男のタイプ別に教えて下さい!


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『山田英季のおうちで塩レシピ』より

■ガテン系男子
スペアリブの塩煮込み
「ガテン系か~、力仕事をしてる人とか、居酒屋で働いているような人ってことですか? ガタイがいい人が多いと思うので、ズシンとくる肉料理を!」

■酒飲み男子
酢豆富
「のんべえだったら……ツマミ系で決まりですね。この酢豆富はうちの店(「ウッチャン」)でもリピーター続出なんですよ。酒のツマミとして、やみつきになる味です」

■胃腸が弱いヘタレ男子
ブロッコリーのポタージュ
「胃腸の弱い男って! モテなさそう~(笑)。このブロッコリーのポタージュなんかは、やさしい味だから、胃腸をそっと包み込みますよ(笑)」

 ちなみに、「この本(『山田英季のおうちで塩レシピ』)のレシピには、僕なりにそれぞれストーリーがあって、例えば、朝ピザは、彼女の家に初めて泊まったときに、朝食でこんなのが出てくればグラッとくるな、という思いから考えました」と山田さん。

 根が単純な筆者は、取材後、さっそく”朝ピザ”作りを特訓。朝ピザの作り方は完璧にマスター、タイプ別オトし料理もインプット、「グラッとさせる」準備は万端なのに、今のところ振る舞う相手はどこにもいません。トホホ。来るその日まで、朝ピザ作って、待ってるわ。(朝井麻由美)

山田英季(やまだひですえ)
料理家。アパレルデザイナーの両親の影響で、デザインの勉強をしようと上京。生活費のためにしていた代官山のカフェ店員の仕事で、自分で料理を作ったりメニューを開発したりするうちに料理に目覚める。和食・フレンチ・イタリアン他、数々のジャンルの修行を経て、代官山のカフェ時代の仲間とともに、もつ焼き屋「ウッチャン」をオープン。イケメン料理家として雑誌での連載も多数。


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もつ焼き ウッチャン
東京都新宿区西新宿1-2-7穂波ビル 思い出横丁
15:00~24:00
※営業時間は変更になる場合があります


『山田英季のおうちで塩レシピ』(マイウェイ出版)
いつもの塩が技アリ調味料に早変わり。1週間の調味料は塩さえあれば大丈夫、な塩プラスαの「魔法塩」で作る絶品レシピや減塩メニューを紹介。
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最終更新:2018/08/15 13:55