モテライター・桜木ピロコ氏インタビュー(前編)

『肉食系女子の恋愛学』著者に聞く、「肉食系女子」の正体とは!?

2009/06/02 12:00
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『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)

 大阪府立大学人間社会学部の森岡正博教授による『草食系男子の恋愛学』(メディアファクトリー)が昨年7月に上梓されて以来、なにかと話題に上る”草食系”なる系統。さらに同書出版後は、雨後の筍のごとく類似本や関連書籍が数多出版されたが、中でも出色なのは『肉食系女子の恋愛学』(徳間書店)だろう。

 恋愛とコミュニケーションの達人(笑)である、作家の中谷彰宏氏が同書読了後、深い興味を示し”僕は肉食系女子が好きです”などとブログで語ったことも、一部では話題となった。そんな達人をも唸らせた”肉食系女子”、そして同書について、モテライターを称する(写真参照)、著者・桜木ピロコ氏に聞いた――。

――(記事の)ご近影についてはツッコミどころ満載かと思いますが、まずはタイトルからお伺いしたいと思います。『草食系男子の恋愛学』のパクり気味ですが、訴えられませんでした?

桜木ピロコ(以下、桜木) ね~。危ないところでした。つか、タイトルと表紙イラストは事後報告だったんですよ(笑)。もちろん、アタシはいろいろ考えましたよ。”肉食系女子”をタイトルに入れるコトだけは決まっていたので「社会学」とか「研究書」とか。

 で、発売前、アタシが連載してる雑誌でパブを打ってくれる(宣伝してくれる)っていうことで、『肉食系~』の敏腕担当編集—-あ、見かけはマジメなんですけど、学生時代とかめちゃくちゃヤリ○○だったらしいんですけどね―–に「タイトルってどうなりますか?」って聞いたんですよ。したら、ごく、当り前のように「へ? 『肉食系女子の恋愛学』ですよ」って。「えー! やだぁ! 大丈夫なの!!?」って思いましたよ。したら、まんまと目論み通り、発売後は『草食系の~』『肉食系の~』で並べて平積みしていただきまして。どう申し開きもできないコバンザメ商法ですね! あ、でも本当に担当編集者は敏腕なんですよ!!

――一読しただけで、担当編集者氏の腕っ節は伝わりました。さて、同書は基本的に草食系男子を狙う肉食系女子の実態や、彼女たちの恋愛感、歴史的潮流、そして心理状態や展望までもが、膨大なケーススタディを元に構成されています。執筆の経緯をお聞かせください。


桜木 これはですね~、声を大にして言いたいです。アタシが本を出版したいというか、恋愛に関して知りたいと思う人に有益な情報を発信したいと思う理由は、いわゆる「モテ本作家」(誰とは言いませんが、誰とは)とか、恋愛について「あーだ、こーだ」と語っている人の論に納得できないからです。

 絶対にアタシのほうが詳しいし、正しいって思うからです。本当にたくさん、男を知ってるの? 恋愛を知ってるの? 偉そうにお悩みに答えるだけの経験があるの? って思うんです。少なくともアタシよりはないですよ。アタシより”スゲェ”って女は、2人くらいしか見たことないもん。

――桜木さんは、2,000回の合コンを経験して”お持ち帰られ率87%”と豪語していますからね。1,000人斬りどころの騒ぎじゃないし、ソレ以上が2人もいたことの方が驚きですよ。

桜木 アタシは今年36歳ですけど、恋愛市場の中心にいられるように、メチャクチャ努力していますからね。

――(記事内の)写真を見れば一目瞭然です。


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天真爛漫な著者・桜木ピロコ氏

桜木 そういうこともしないで、”モテ本作家”の御大は適当なこと言っちゃあダメですよ。それって、アタシが2、3冊経済の本を読んで、何人かに取材して経済の本を書いてるのと同じですよ。それが許せないってのがあったんですよね。

――妙に説得力がありますね。

桜木 あとは、正直、自分を正当化したいとかって気持ちもありましたし、性に積極的な女子を「セックス依存症」とか「ヤリマン」とか呼ぶ、何も分かってない人たちにちゃんと分かって欲しいっていうのもありました。あとは、本当に自分自身知りたかったんですよ、いつの間に「狩って」良くなったんだろう、って。

――いや、「狩って良く」はなっていないと思いますが……。さて、取り上げている肉食系女子の行動について、表現は控えめなものの官能小説みたいな描写もあり、エロいっすね。アマゾンのレビューでも「エッチな本を読むよりエッチな気持ちになりました」とか書かれてましたよ。

桜木 マヂ? どこが!? 全然、エロくないですよ。だって本人を特定できないように多少変えていますけど、全部実話ですよ。そもそも同書は「社会学」ですもん。

――宮台真司氏も真っ青ですね。桜木さん自身のエピソードはあるんですか? そういえば、「あとがき」に、”不用意にもこれを手にとってしまったアタシと過去に肉体関係のあったアナタ。空気を呼んで決して連絡してこないでください。(略)これまで付き合った男の99.9%は愛していませんでした。(略)趣味なんです、男が。あなたたちは100%浮気されていましたよ。プレゼントは売りました”とありますが、クレームとかありませんでしたか?

桜木 もちろん私のエピソードもありますよ。こういった部類の本は著者に経験がないと書けないと思いますし、書いてはいけないと思いますからね。あと、アタシが抱えているギャルズ(友達)の数はハンパないですから、彼女たちにもご協力いただいております。エピソードに出てくる女のコたちとは、すごく親しいですからね。逆に出てくる男はもう切っていいヤツです。特定すると、相手があまりにも不憫なのでいいませんけど、発売後、うらみがましくメールを送ってくる男や電話をかけてくるのもいますよ。そこまで執着してくれるなんて可愛いですけどねぇ。

――そうそう、本書は「はじめに」「あとがき」がかなり秀逸ですね。「はじめに」では”山手線の主要駅すべての公衆トイレに「すぐヤラせてくれるよ」という口添えとともに(桜木さんの)携帯番号が書かれていたことがある”など、男性に対して奔放な桜木さんの武勇伝も満載です。

桜木 本当は、かなり長く書いたんですけど、削られました(笑)。はじめて本を出せて死ぬほど嬉しかったので「もうこれ以上自分に嘘をつきたくないの」って思ったし、本当に「アタシってどうしてこんなに魔性なのかしら」って自慢もありますよ。年齢も公表したのもそのためっです。これまで28歳で通してきましたからね!

――7歳サバ読みつつ、2,000回も合コンをしておいて、「もうこれ以上自分に嘘はつきたくないの」というのも……ある意味本当に”魔性”ですね。

(後編へ続く)

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最終更新:2018/08/15 15:55